Belarus 10 : ベラルーシで思うこと

社会主義国で感じる居心地の良さ

ベラルーシに来て、「あれ???なんだか居心地がいい気がする・・・」と気が付いた。
それはご飯が美味しいとか、タバコ環境があるとかってことじゃなく(苦笑)、なんか「居心地の悪さを感じない」し、普通に居られるということ。
なんでだろうと考えて至ったのは、差別がなく、控えめながら親切であるということだった。

キューバは世界で一番差別のない国と言うことを書いたけれど、ベラルーシもなかなかに差別が無い国のような気がしている。
キューバとベラルーシは共に「社会主義国」。
長い間「皆が同じ」という環境で生きてきた国では、差別が生まれにくいのかもしれない。

それに加え、自分自身が満たされている人が多いのかなーとも思う。
もちろん社会主義なのに貧富の差があるという資本主義の中で生きている私たちにわかりかねる不満はあるのだろうけれど、それでも(特にキューバなどは)家族や友人、ご近所・・・などなど人々が仲良く暮らしていて・・・それが「満たされる」ことになるのかな、と。
自分が満たされていれば卑屈になることもなだろうし、人にも優しくできる。

アフリカでさえ。長い間差別に苦しんできた人々さえ差別意識があり、アジア人を見下す人がいるのに、キューバやベラルーシではそれが無い。
そういう意味では・・・社会主義国。なかなか悪くないんじゃない?
あ、いや。アフリカにだって社会主義国はあるし、アフリカの中の社会主義国に行けばその答えは分かるのかもしれないけれど・・・・

Advertisement

 

ちなみにロシアや中国ではこういう居心地の良さは感じたことがなかったので、「大国」は無理があるのかもしれない。「小さな国」というのがポイントなのかも?
(ロシアもなかなかに人種差別が無いように思えたけれど、居心地の良さを感じるには貧富の差があり過ぎ、国が大きすぎる気がしている。)

さらにちなみのちなみに、私は社会主義が良いと思ってるわけでもない。
(昨今の状況を考えると「資本主義の限界」みたいなものを感じてしまうし、何か他の新しいシステムは無いものかと思うけれど。)
先日たまたまロビン・ウィリアムズの「ハドソン川のモスコー」を見て、かつてのロシアの一般庶民の状況を愁いてしまったし、かつての中国で、”サービス”なんてものは皆無で、面倒ならただ「没有」と言われてしまうことも経験してるから。
日本の”社会主義的”部分に、嫌気がさすことも多いから。

ロシアはそんなに悪者で、敵なのか

日本に生まれ育ち、日本で教育を受け、日本で生活をしていると・・・アメリカが素敵な国で、アメリカを見上げるようになる。そういう人が多い。自分がそう思っていることに気が付いていない人も多い。
(もちろんアメリカに素敵な部分はいっぱいあるし、賢い人も素敵な人も沢山いる。)
一方でロシアは北方領土を奪い、やることが狡猾で、悪で、敵で・・・・と思っている人は多い。

でも、本当に本当に、アメリカがやってきたこと・やっていることは素敵で見習うべきことで大賛成するようなことなのか、と思う。
そしてロシアはいつも狡猾で悪で、敵なのか、と思う。

今、日米安保がある中で、北方領土が日本のものになるなんて無理な話だと思う。
例えば2島が日本の領土になったら、その2島を沖縄の様にアメリカの基地の場所にすることが可能になるわけで、それはロシアのすぐ近くにアメリカの基地が出来るということなわけで・・・・かつてのキューバ危機の逆のような環境が出来てしまう、そんな状況を自ら作り出すなんて、ロシアのみならずどんな国だって許すはずはない。

実はロシアには、親日家がいっぱいいる。日本を好きなロシア人は多い。
問題は、日本はロシアやロシア人を知らなすぎることなんじゃないかと最近思う。
ロシアは日本にとってお隣さん。
もっとロシアを知ったら、もしかしたらアメリカ以上に気が合うなんてことがあったり・・・しないかなぁ?
私たちがもう少し、アメリカ的価値観から抜け出してロシアの価値観が理解出来たら、もう少しロシアに親近感を感じられるようになったりしないかなぁ・・・

価値観、感性は人それぞれだけれど。
私は個人的に、ロシアと相性がいいような気がしている。
ロシア人は最初は冷たく感じるけれど、仲良くなればものすごく親切だし楽しい人が多い。、そういうところも実は気が合うと思っている。

今後、旧ソビエトの国を勉強していきたいし、また訪れ、もっともっと知っていきたいと密かに思っている。

 

ブログランキング参加中!ご協力よろしくお願い致します。

ブログランキング・にほんブログ村へ