拾日前:実感、湧かない夜に


すみません・・・1回やってみたかったの。エヴァのタイトル風w
演出を見たいが為に「エヴァの為なら負けてもいいの!」とか言って3万円握りしめてパチンコ屋に行ってたバカはこの私です。

気付けば既に「10日前」

そう、なんだか実感が湧かぬまま、気付けば旅立ち10日前。
周囲に「ihoccoちゃん、もうすぐだね〜」と言われれば「そうなんです〜。全然準備が出来てなくて〜」と脊髄反射レベルで自然に応えてはいるものの、実は当の本人、全く実感が湧いてないのである。
実感が湧いてないからお尻に火は付かないし、人参もぶら下がらない、ぶら下げもしてない。だからナマケモノ系バックパッカーの私は、此の期に及んでもまだ、荷作りも出来ていない・・・
「困ったね〜。」と言ってみるも、自分の言葉に重みがない。w

そうは言いながらも、脳内だけは「あーーーアレやらなきゃ!そうだ、これもしなきゃ。あ、そういえばあれも!」みたいな感じで常に考えていたりはして。
脳細胞が死滅してるのか、他のことをすると忘れてしまう私は、とりあえずスマホのメモ帳に思いついたまま「やること」をメモして膨大なリストだけは作成しているのである。
果たしてそのリストのどこまで消化出来るのやら。

「忙しい」を理由にしてみる

準備が進まないのも、実感が湧かないのも、どれもこれも全て仕事が忙しいせい!
「忙しい」は仕事のできない人間のセリフで、仕事のできない人間の言い訳だってわかってる。でも言い訳させて。仕事ができない認定していいから。w

7月の休み、なんと8日。それもすべて1日休みで2連休は1度もない。そんな中で1泊で実家へ帰りつつ国際免許の申請をして、予防接種をして、歯医者に行って、会社の健康診断に行って、友達と浴衣を着てビアガーデンに行って・・・ね?忙しいよね?準備が進まなくて当たり前だよね?
もっと早く準備をと思われるかもしれないけど、最終的に出発日の許可が出たのも6月中旬。それから航空券手配して歯医者や予防接種の予約したんだもん。どう考えても時間、足らないよね?

そんな状況だから今回、お買い物は全てネット。まぁそもそも普段から基本はネットショッピングだけどね。一通りのお買い物も本日の到着分を持って終了の模様。運送会社の皆さま、ありがとうございました。

忙しい忙しいと口にし、仕事ができない人間っぷりをアピールしているそんな状況にありながらも、やっぱりやりたいことはどうしてもやりたい。
時間を見つけてはPCを入れたバックを背負ってどこかの喫茶店へ行きブログを更新したり、本を読んだり。いつもの喫茶店へ行っておじさんたちとお話をしたり。
あぁぁああぁーー時間がぁーーと思いながら、ついついそんな感じなので一向に実感が湧いてこないのである。

唯一、実感させられた瞬間

国際免許の為に1泊で実家に帰った時。


あ、今更だけど・・・東京の家は実家ではなく、伯母(母の姉)との2人暮らしで、実家は北関東の田舎町。東京から2時間弱の場所。諸事情から現在私の住民票は実家にあるので免許やらパスポートやら、そういう公式の手続きの際には帰省が必要という面倒な状況だったりする。

話を戻して実家に帰った時のこと。母が出かけていて父と二人でいると(こういう状況はとても珍しい)父が「で、結局いつから行くんだ?どこへ行くんだ?仕事は?辞めたのか?金は貯まったのか?」と。
それぞれ質問に答え、「まぁ多分マイナスだろうけど、お金はまた稼げばいいだけだから」そう言うと、「小遣いやろうか?」。父は上機嫌でお小遣いをくれた。
我が家は自営業者で、事業の会計も、家計の管理も全て母の役目だとういうのもあり、子供の頃から「父の財布から」お小遣いを貰うことってなかなかなくて。だから父からお小遣いをもらうと、ちょっと特別感があったりするのだ。

さらに東京へ戻る前、母が「はい。あんまりケチケチして南京虫がいっぱいいるようなところに泊まらないでね。」と笑いながら、キレイな封筒に入ったお小遣いを渡してくれた。

いつもそうだ。

二十歳の頃、旅を始めた時からそうだった。旅に出る度「気を付けて行っておいで」「楽しんできてね」と笑顔で、コツコツ貯めた自分のお小遣いを私に持たせてくれてた。60歳過ぎた今なお、30過ぎの娘に少なくない小遣いを持たせてくれる。

私は、旅に出ることを両親に一度も反対されたことがない。危険がありそうな場所でも、地球の反対側でも、それこそネットカフェしか連絡手段がなかった時も。
「もちろん人並みに心配はする。だからって反対するのは違うと思うんだよね。信用してるし、自分以上に賢く聡明でたくましい娘だから。やりたいことは尊重したい。」いつだったかそう言っていた。

だからこそ私はいつも毎回、手間がかかっても旅程表や万一の控えを作って母に渡すし、「絶対に無理はしない」「絶対に無謀なことはしない」「安全に旅をする」「絶対に無事に日本に帰る」「絶対に人として恥ずかしいことはしない」と固く心に誓って旅をする。これまでもそうしてきたし、今後もそうするつもり。

昔のことを思い出し、そして「あぁ、私はまた旅に出るんだなぁ」と少し実感が持てたのだった。
今、両親の話を書いてなんだか涙が出そうになり、一方で少しづつ実感が湧いてきている。

両親の為にも、無事に楽しく日本に帰ってこなきゃならないから。
残り10日で情報収集と抜かりない準備をしよう。

 

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