Madagascar 6 : マダガスカルの楽園、ノシベ(Nosy-Be)で地獄を味わう(←大袈裟)

お値段35000円!泣く泣く飛行機でノシベに飛ぶ

ノシベ(Nosy-Be)

マダガスカル北部の島、ノシベ。綺麗な海、ウミガメやカメレオンがいるという楽園でヨーロッパからのリゾート客が溢れる島らしい。
リゾート地が好きなわけではないけれど綺麗な海は見たいしカメレオンも見たい!!ってことでノシベに行くことにした。
ちょうどよくノシベからアディスアベバへのフライトもあったので、ルート的にもバッチリ!(ノシベ―アディス間は週2便)

ちなみにアンタナナリボからノシベへ行く方法は2つ。
・タクシーブルース&船
・飛行機
言わずもがな、タクシーブルースなら安いけれど、散々言ってきたようにハードな道のりだし、順調に行ったとしても1泊2日。
飛行機なら1時間半、でも35000円・・・。悩みました。悩みましたよ。正直かなり悩んだ。でも飛行機買っちゃった。
やっぱほら、時間と快適さはお金で買うものだしね。(こういうところで自分が年を取ったと実感する。w

 

アンタナナリボを発つ朝、宿で朝ごはんをお願いしてベランダでのんびりご飯を食べて。部屋(ドミトリー)へ戻るとアジア系の男の子が1人増えていた。
日本人ではなさそうな気がして、「Hi,Good morning!」と英語で挨拶すると、相手は少し不思議そうな顔をして英語で「Good morning」。さらに「Where are you from?」と続ける。「Japan,and you?」と聞き返すと「China」。あ、中国人でした。
中国語スイッチをオンにして「从中国的什么地方来?」と聞くとびっくりして「なんで中国語話せるの???」と中国語で会話が始まる。彼は旅行で来ていて、1か月位マダガスカルを回ってると言っていた。海外のドミトリーで中国人に会うのは、これが初めて。

タクシーが来たので、彼にバイバイをして車に乗り込み、渋滞のアンタナナリボを空港へ向かった。
中心部から少し離れただけで畑があって、牛がいて、やっぱり長閑だなぁと思う。

前日にフライトスケジュールが変更になり、アンタナナリボ発は15:40。お昼過ぎに空港に着いてさっさとチェックインをして荷物を預け、ボーっとしてると日本人らしき人がいたので「こんにちはー」と声をかけ少し話すと、なんとマダガスカル5泊の旅とのことだった。ハードだなぁ・・・。
ちなみにその方の飛行機も遅れてるとのことだった。w
Air Madagascar・・・。キャンセルにならないだけマシですね、と二人で笑ってしまった。

小さなIVATO空港、国内線の建物は更に小さいので、国際線の建物の中のレストランでコーヒーとパンを食べてからまた戻り、また例の如く歩いて飛行機に乗り込んだ。

バックパッカーには辛い・・・リゾート価格のノシベ


飛行機からノシベを遠くに見て、「あぁ、気候が変わったな、植生が変わったな」とすぐにわかった。アンタナナリボやモロンダバとは緑の色が違う。青々とした力強い木々。
飛行機は高いけれど、こうして上空からその土地を見る楽しさもある。もちろん陸路ならそれはそれでローカルの人とのコミュニケーションや車窓からの眺めも楽しみだけれど・・・

リゾート地に来たら、あまりお金のことを気にせず「出すときは出す!」べきものだと思ってるけどね。それにしても何かと高いノシベ。
アンバトゥルアカ(AMBATOLOAKA)のホテルをBOOKINGで散々眺めたけれど、安いところでも3500円~。高いよ・・・・


朝からビーチを散歩して、海沿いのカフェで朝食を食べたら25000Ar。ちょっとちょっとー。まぁ胃がはち切れんばかりにお腹いっぱいになりましたけど。パンで・・・・。


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楽園で味わう地獄

お昼過ぎからレンタルバイクで島を1周することにした。イランイランやカメレオンを見たかったし、「いかにも」なビーチリゾート以外の景色も見たかったから。

プラプラ歩いて立ち寄ったバイク屋さんは人がいなかったけれど、隣の店のお兄さんが「まぁここ座んなよ、今電話して呼ぶから」と。そのレゲエ感満載のロベルトと、会話にならない会話をしつつ小一時間待つと、トゥクトゥクでバイク屋さんがやってきた。
6時までに戻ってくるねーと約束をして、出発!!

 

ホントは誰かと二人乗りをしたいとこだったけど(写真撮りたいし)、しょうがない。1人でアンバトゥルアカからエルヴィル方面へ走り出した。

マダガスカルは何処も路が穴だらけだし、そもそもバイクでスピードを出すのは苦手なのでのんびりタラタラと走る。バイクや車、トゥクトゥクに抜かされまくりながら。w

途中検問の警官に止められ挨拶をして、さらに進む。あーーのどかだなぁ。青空が綺麗、緑が綺麗だなーーとか思いながら空港への道を過ぎ、歌でも歌いたくなるような気分でバイクに乗っていた。

あ!!!

と思った瞬間。
縦方向に何個も、幾重にも長く開いた道の穴でバイクのタイヤを取られ転倒。(穴の存在は分かってた)

一瞬何が起こったかわからず・・・。なんとか起き上がり、バイクを起こして駐車して。自分とバイクを確認すると、左腕、左手、左膝、左足の甲、左足の親指付け根(外反母趾のところ)、右足の親指つま先から血がダラダラ・・・・

 

ぐぁぁーーー・・・・やっちゃった。

バイクはミラーが折れ、車体に傷。ライトがちょっとおかしい気がしないでもない。けどガソリン漏れなどはなく、とりあえず走れそう。
はぁ・・・・修理代、高いかなぁ。モノが不足してるであろうこの国で、輸入物のバイクが安いはずがない。

 

どこからかおじいさんが近寄ってきて、(何言ってるか全くわからなかったので以下、私の想像です)「大丈夫か?けがは?」と言うので血が流れる膝を見せると「うち寄っていくか?すぐそこだから」と。ありがとう・・・・(涙)。でも大丈夫。見た目は派手なケガだけど、そんなに深くないはずだし。
持ってた除菌タイプのウェットティッシュで綺麗にして、「ほら、大丈夫だよ。どうもありがとう」と言うと「そうかそうか、よかったよかった」って。

それからそのまま島を1周して、ガソリンを満タンにしてバイク屋さんに戻り、ごめんなさいをした。ケガを見たロベルトがめっちゃ心配してくれた。
ボスが来るまで待ち、修理代のお見積り。ボスも修理屋さんに電話して確認して、出てきた見積もりが

 

725000Ar!!!!

ひぃぃぃぃぃ!!足も痛いが出費が痛い・・・

 

ごめん・・・・私の責任だけど、安くしてくれない?とお願いすると、

675000Ar・・・・・・・・
道端のコーヒー7円、道端のサンドイッチ33円のこの国で、2万円超え!!

 

「ごめん。現金そんなに持ってないや。ドルでもいい?それか両替したい」と言うとボスは私が自損事故を起こしたそのバイクを出し、「後ろに乗れ」と。

まさかここでマラガシーのおっさんと二人乗りすることになろうとは!!!!そりゃ、誰かと二人乗りしたかったよ。したかったけど、こうじゃないー(号泣)

 

無事に持ってたUSDを両替し(その日の午前中にATM行ったら何故かカードが使えなかったので現金を両替するしかなかった)また後ろに乗せてもらってお店へ戻り、お支払い。
結局670000Arにしてくれた。それに「ごめんね」って。ごめんねは私のセリフなのに。

「ほんとーーーにごめんなさい。でもどうもありがとう」とお詫びとお礼を言い、リュックを背負うとロベルトは「大丈夫か?トゥクトゥク呼ぶ?僕がホテルまで送ろうか?」と気にかけてくれて、なんだかすごく嬉しかった。

 

途中でビールを買って歩いて帰り、シャワーを浴びてケガを綺麗に洗って。そして持ってた傷薬を塗ってガーゼや絆創膏で処置。これで治ればいいんだけど。
というかよくよく見たら、外反母趾のところは肉がえぐれてるし。涙

 

腕や膝のケガはもちろん痛いし、打ち付けた膝は腫れてて痛い。
けど骨は折れてない(だろう)し、縫うようなケガもない。病院に行くほどではない(と思う)。バイクも大破で使えなくなったわけじゃない。そう思えば不幸中の幸いで、やっぱり運が良いのかもしれない。
それに道端のおじいさんやロベルト、ボスもめっちゃ優しかったし。やっぱりね、人に恵まれてると思うよ、ホント。

教訓1:バイクに乗る時は長袖・長ズボン、ちゃんとした靴を履きましょう。

教訓2:マダガスカルの悪路は、気を付けすぎでもまだ足らない!!カメの如くノロノロ運転で!!

 

ちなみに。宿のWiFiで必死に破傷風を調べた私です。w

 

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