Canada 3 : トロントで考える。移民とドギーバッグ

トロントで目の当たりにした移民の数

前々回も書いたけれど・・・
今回トロントに行って、あまりに移民が多くてビックリした。
TTCのバスに乗った時はそれこそアジア系や中東系ばかりで、自分が一体どこにいるんだろう?とすら思ってしまった。

 

エチオピアでダナキルツアーに参加した時、中国人のご親戚グループ御一行様と一緒になったけれど、そのご家族もトロント移民だった。
両親は中国のパスポート、子供たちはカナダのパスポート。

子供たちは中国語より英語の方が得意なようで(お母さんが娘さんに「ihoccoは1年でこんなに中国語が話せるんだよ!!あなたももっと勉強しなきゃ!!」って言ってたから。)、現地の生活に馴染んでるんだなと思ったら好感が持てたけれど、それでも立ち居振る舞いや食事のマナー、食事の仕方、行動、その全ては「中国人」そのもので、正直私の心中は複雑だった。
違和感を感じた。

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そういうものを見た後でトロントの宿代の高さにうんざりして・・・
だって10人ドミドリー、荷物を広げるスペースもないほどに狭い部屋に2段ベッドが並んでて、トイレやシャワーも狭いし足らないしあまり清潔じゃないし、建物全体薄暗く、空気が澱んでるし・・・そんなドミで1泊5500円だもん。

そしてその宿代つまりトロントの不動産価格がバカみたいに上がったのは移民が増えたからだって理由を聞いて、ますます「なんだろな」と思ってしまった。

さらに街中でホームレスの姿を見ることも多く(ホームレスというか乞食)、ホームレスが増えたのも移民が増えたせいで・・・・だからカナダの移民に関する法律は2年前から厳しくなったとのことだった。

 

なんだかな・・・・

ところで「移民」の定義ってなんだろう。

「移民」の定義って?

Wikipediaによると、

移住は長期にわたる居住を意味しており、観光や旅行は通常含まない。ただし、通常1年以内の居住を指す季節労働者は移民として扱う場合が多い。

国際的に合意された「移民」の定義はまだ無く、最も引用されている定義は国際連合(UN)の国連統計委員会への国連事務総長報告書(1997年)に記載されているもので、「通常の居住地以外の国に移動し、少なくとも12ヶ月間当該国に居住する人のこと(長期の移民)」を言う。この定義によると長期留学生や長期赴任、長期旅行者も「移民」である。
また、国籍に関する要件が含まれていないため、日本で出生した外国籍の保持者は通常の居住国は日本であるため移民ではない。

国際移住機関(IOM)は「国内移動を含め、自発的に他の居住地に移動すること」と定義しており、「非自発的な移住」として自分の意思に反して強制的に移動を余儀なくされる場合で戦争や内乱・武力紛争、人権侵害、自然災害などによって起こる難民、あるいは避難民、また人身取引の被害者、研修生や留学生で搾取を受けている人、自分の意思で移動してもその後紛争に巻き込まれてしまったというケースなどを国際的な人道支援の対象としている。
出ていった移民を移出民(いしゅつみん、emigrant)、入ってきた移民を移入民(いにゅうみん、immigrant)と呼ぶ。受け入れ国の法的手続きによらず移入した人々を不法移民(ふほういみん、illegal immigrant)と呼ぶ。
通常、統計上の移民は、外国からの(外国への)移住者と同義だが、社会的問題としての「移民」には、文字どおり「民」すなわち特定の出身国から来る「大勢の人々」という意味合いが含まれている。そのため、一般的に移民は、巨視的な移住現象(社会全体に影響しうる程度のもの)、又はそれを構成する個々の移住者を意味している(場合によってその子孫が含まれることもある)。

一方、相対的に移住者数が少数である国籍等の場合、移民ではなく、単なる移住者とみられる。例えば、日本には欧州諸国(欧州文化地域)からの移住者が多少居住するが、日本の人口に比してその規模が非常に小さく、通常の社会・政治論ではこれを移民現象として捉えない。なお、より経済力のある豊かな国へ裕福な生活を求めることが多数の移民の動機になっていることから、移民が「経済的移民」を指すことも少なくない。

さらに、英訳の「イミグレーション」(Immigration)は、国の入国管理事務も意味しているため、日本語の「移民」より、語義が広範(曖昧)な言葉になっている。こうした定義の曖昧さが移民問題の議論を難しくする要因の一つである。

wikipediaより

あれ~?
ちょっと私が思ってた定義とは違った。

私の感覚では、他の国に移り住み仕事をし、居住権、永住権を取り、いずれはその国の国籍を取得する・・・というようなイメージだったのだけれど、どうやら違うよう。
私の中で移民と帰化がごっちゃになってる・・・?
じゃあ「出稼ぎ」は移民ってこと??
日本に留学し、アルバイトをしてる人達も移民ってこと?

だから今の日本は実は移民だらけだって言ってるってことか・・・。

日本に移民・・・賛成?反対?

ちょうどニュースでも盛り上がってる移民受け入れだけれど・・・
私は、今の日本のままで受け入れるのは「反対」。

本当に人手は足らないのか

まず。人が足らない、人手不足だと騒いでいるけれど、本当にそうかな?と疑問に思っているから。
(人口に関しても、こんな小さな島国に1億人も人口は要らないと思ってる。半分くらいでいいんじゃない?
非労働人口(つまり年寄り)が多いわりに労働人口が少ないから問題なのはわかるけれど・・・・)

そして、もっと仕事を減らせばいい。
無駄な仕事をなくす、無駄なサービスをなくす、機械化、自動化を進める。IT化を進める。
便利さを諦める。
便利さはお金で買うものだと自覚すればいい。
日本人みんなが意識を変えて、「サービスはただじゃない」と自覚する。
そして人に期待することや求めることをやめればいい。やってもらって当たり前をなくせばいい。

24時間開いているコンビニは便利だけれど、本当に本当に24時間のコンビニが今の店舗数必要かな??
コンビニの店員さんが笑顔で「いらっしゃいませ」と挨拶して、礼儀正しく「ありがとうございました」とお礼を言い、待つ人の行列が出来たら「申し訳ございません」とお詫びをする・・・これも本当に必要?

飲食店が24時間営業すること、居酒屋が朝までお酒を提供すること・・・本当に要るのかな?
(話は逸れるけど、日本はお酒に関して甘すぎると思ってる。もっと買える店や時間、飲める場所や時間を制限していいと思う。)

 

無駄な会議、無駄な報告書、無駄な連絡・・・・
無駄な仕事ばかりだと思う。

そういう「無駄」をなくせば、自ずと必要な人手は少なくなると思うのだけれど。
そして生産性も上がり、ひいては所得も上がると思うのだけれど。
そして国際競争力も上がると思うのだけれど・・・
安直かな。

全体としてのGDPは下がっても、一人当たりのGDPが上がればいいと思うし、もっと要領よくコスパの良い国にすればいい。

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性善説と性悪説

日本の社会の仕組みや日本のルールは、基本的に「性善説」を前提として作られてるように思う。
そして皆が「性善説」で物事を考えている。
(日本人が平和ボケしてると言われるのも、こういうところにも原因があると思う)

ところが日本以外の海外は、「性悪説」に則って作られていて、みなその中で生きている。

性悪説が当たり前の社会で生まれ育ち、お金を稼ぎたいとギラギラして日本に来た人間が、日本のルールの中に入ったら・・・
そりゃー悪用する人間が出てくるだろうと思う。

 

現に、中国人が日本の保険制度を利用して日本の保険証を取得して、日本で高額医療を受けてるのを知ってる?
日本の地方自治体の出産給付金を、子供もいないのに貰ってるの、知ってる?
日本の失業保険や生活保護をズルしてもらってる人がいっぱいいるの・・・知ってる?

(今ネットニュース見たら、ちょうど健康保険の話が出てました・・・・)

「性善説」という考え方は素晴らしいと思うけれど、一方で世界の中では通用しないのだから。
性悪説を前提にルールを作り替え、抜け道をなくし、それからじゃない?移民を受け入れるなら。

 

例えば海外から来た方には日本の医療保険ではなく別の保険に入ってもらうとか。(実際自分たち日本人が海外に行くときは、バカ高い保険に入るわけだし)
外国籍の方には「土地を購入」ではなく「長期の借地権」にするとか。

日本を食いつぶされないような仕組みを作って、抜け道が無いようにしてからじゃないと受け入れは賛成できない。

今、リアルに移民受け入れに話が進んでるから。
本当にそれでいいのか、考えてほしい。

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MOTTAINAI!!食べ物を残すこと

トロントで外食をすると、結構高くつくこともある。


この話で書いたサーモンは、サーモンとサラダだけだったから食べきれたけれど、これにパンや他のものが付いてたらギブアップしてたと思う。
友達の話でも、量が多いことが多いとのことだった。

でも。
その量の多さは「持ち帰り」を前提としてるそうで、値段が高くても2食分と思えば高くはない。

何が言いたいかと言うと、そのくらい「残したものを持ち帰る」ことが普通だということ。
お店の人にドギーバックある?と聞けば普通に用意してくれる。

 

日本で外食をして、持ち帰りをしてる人を見たことがないし、私自身も持って帰ることはない。
お店が“持ち帰り容器”を用意しているかも不明。

これ・・・やっぱり良くないよ。

「お百姓さんが丹精込めて作ったお米を残しちゃいけない」と子供の頃親に言われたけれど、そういう心理的な話だけでなくて。
捨てるものを減らせば、必要なものが少なくなるわけで、それは足らないところへ持っていける。
ゴミだって減らせる。
日本の食物自給率だってあげられる。

残したものを持ち帰ることが、恥ずかしいという社会でなく、カッコよくスマートだという社会になればいいなと思う。

 

今回、1泊2日の短期滞在だったけれど、トロントであれこれ考えてしまった。
他の国の良いところは見習って、悪いところは同じ轍を踏まないよう気を付けて・・・
もっと良い日本になって、ハイブリッドな国になったらいいのにと思う。

 

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