Ukraine 7 : リヴィヴで博物館、教会、カフェを巡る。
- 2018.11.02
- Ukraine
リヴィヴ滞在は2泊3日。
街歩きをしながら教会や博物館を巡り、食事をしてカフェでお茶を飲んで。
時間に限りがあり、また天気も相変わらずの霧で気分が上がらず遠出する気になれなかったりで(やる気なさすぎ。w)、行けたのは一部だけれど・・・。
リヴィヴで博物館を巡る
テーマパークのようなリヴィヴの街には、これまたテーマパークのような博物館がいっぱい。
刑務所博物館
リヴィヴの次の目的地のバスを調べるため、一度バスターミナルへ行って確認し、その帰りに寄ったのがこちら。入場料は無料だった。
刑務所らしい重厚な扉を開けると、“それらしい”制服を着たオジさんが迎えてくれ、ウクライナ語・ロシア語が分からない私の為に英語の資料を貸してくれた。
扉はどれも重く、鉄格子がはまった独房は暗く・・・。
空気も、雰囲気も、気持ちも、ずっしり重たい。
この博物館は、ソビエト崩壊まで実際に刑務所として使われていたそう。
主に政治犯がここに囚われていた。もちろん罪のない人もここに入れられていた。
弁護士を付けることもできなかったんだって。
資料の展示もあったけれど、ロシア語のみ。
それでもこの「雰囲気」だけで凄惨さは十分に伝わってくる。
博物館を出て歩くと、こんな清々しい景色。
水色の建物はドニエプルのルサールカ博物館。
街路樹の紅葉が美しい。
さらに少し歩くとポトスキー宮殿がある。
薬局博物館
リヴィヴ中心部の一角にあるこの博物館は、入場料20UAH。
ここは今でも現役の薬局として使われており、入場料を払うとカウンターの横から中へ入ることができる。
昔の薬瓶や道具がズラリと並び・・・
うわぁーーーー!!!ワクワクする!!
私、大学時代の専攻は生化学。大学時代の途中からその道に進むつもりもなくなっちゃったのだけれど、それでもこういうものを見るとテンションが上がってしまう。w
中は意外に広く、中庭があったり地下があったりで見ごたえがあったけれど、英語の説明が無いのがちょっと残念。
小学生の団体がいたのだけれど・・・・遠足かな?
なかなか可愛らしかった。
高麗人参や漢方も展示してあった。
迷子のおもちゃたちの庭
博物館ではないけれど・・・。
住宅街の一角にあるスペースに、おもちゃが大集合。
かつては子供たちと仲良く遊んでいたであろう薄汚れたぬいぐるみ、壊れたおもちゃ。
なんとなく淋しさや悲しさを感じさせられるけれど、ここに集まってみんなで一緒なら淋しくないよね!!
リヴィヴビール博物館(ビール文化体験センター)
お酒が飲めるなら是非!!
旧市街中心部からのんびり歩いて行ったのだけれど、建物も館内もあまりに綺麗で静かで落ち着いた空間で・・・ビックリ。
入場料は試飲込みで100UAH。(試飲無しだと60??記憶が不確かです)
試飲は最後なので、カウンターで渡されたチケットは無くさないように!!
英語での説明もしっかりある博物館は、内容充実。
リヴィヴビールの歴史についての展示があり、昔のポスターがあり、自撮り用のスペースもあったり・・・
昔のタップやステッカーがズラッと並ぶ。様は圧巻。
リヴィヴのビールはとても人気があり、旧ソビエト時代はモスクワへ運ばれてたんだって。
また「お金」の代わりになる位に価値があったそう。
ビールの製造工程の説明を抜けると、試飲スペース。
ここで精算も可能なので、やっぱり飲みたくなった方やもっと飲みたい方は注文も可能。w
さらに簡単なおつまみも売ってた。
ついつい買っちゃうよね~
薄くスライスされたサラミが30UAH。
さて、ビールはこの4種類。
ワタクシ、夏はスーパードライ、冬はプレミアムモルツ、最近はアサヒのスタイルフリー糖質ゼロを愛飲しておりますが(ビールであれば何でもいいという噂もありますが・・・)、ここでのお気に入りは黒ビール!
「試飲」というより「しっかり飲み」。
グラス4杯を空にしてほろ酔いで外へ出ると、リウネの宿で会った日本人男子にバッタリ!!
やっぱりね。w
みんな行く場所は同じだから。
彼とは夕食を一緒に食べる約束をして別れたのだった。
一人旅は楽しいし、基本的に1人で行動したい私だけれど、「レストランで夕食」の場合は誰かいると嬉しかったりする。
気が合わない、話が合わないだろう人と敢えて一緒に行くつもりはないけれど・・・w
他にも行きたい博物館はあったけれど、今回行けたのはこれだけ。
お時間ある方、リヴィヴで博物館めぐりはいかがでしょうか?
リヴィヴで教会を巡る
キエフでも教会を巡ったけれど、キエフの教会はロシア正教やウクライナ正教の教会がほとんど。
タマネギのような飴玉のようなビジュアル、中は金でキラッキラ。それが上記の教会。(学がなくてすみません・・・)
対してリヴィヴの教会は、前回書いたローマ・カトリック教会はじめ違う宗派の教会が会していて、その違いを見比べるのも楽しい。
そう言いながら私には違いがわからないことも多いのだけれど・・・苦笑
ドミニコ聖堂
バロック様式のこの教会は18世紀に再建されたとのこと。中はロココ様式。
この教会近くの広場では骨董市が開かれていて、昔の本やレコード、切手やピンバッヂが所狭しと並んでいた。
個人的にはソビエト時代のピンバッジに釘付け!
旧ソビエトのピンバッヂはどれも可愛すぎる。
アルメニア大聖堂
私でも一目見てわかるアルメニア教会。
見た目も、(入れなかったけれど)中もとてもシンプル。
トルコに迫害され虐殺された悲しい歴史のあるアルメニア、こんなとこまで逃げてきたんだね・・・
ちなみにアルメニアはなかなか好きな国の一つ。
アルメニアではザリガニが食べられます。
変容教会
こちらはウクライナ・カトリックの教会。
ウクライナ・カトリックは東方正教式でありながらローマ教皇に仕える宗派だそう。
外観と内側の違いに「あれ???」って思ったのも納得。
Bernardine church and monastery
昨日の記事のレストランの一つはここの一角にある。
至聖三者礼拝堂&生神女就寝聖堂、コルニャクタタワー
この他にも教会はいっぱい。
街歩きをしながら目についた教会に入るのもリヴィヴの楽しみ方の一つ。
リヴィヴで街歩きをしながらのカフェと悶絶レベルに可愛い少年
リヴィヴの旧市街は街歩きが楽しくなるようなものが沢山。
そしてオシャレなカフェ、可愛らしいカフェも沢山。
治安もいいし英語も通じるので、女子旅にもお勧めできる街だと思う。
サクランボのワインのバー。いつも大賑わい。
常に人だかりなので・・・10時半に行って朝から飲んでしまった。w
レストラン“Gas lamp”前の銅像
猫もお散歩中・・・
小さい広場に面してテラス席があったので入ったカフェ“Plates&Cups”。
チョコレートチーズケーキと紅茶を頼んだのだけれど、甘すぎず日本人でも食べられる甘さが嬉しかった。
ただボリュームがありすぎ・・・この日はコレがランチの変わりになってしまったけれど。w
リヴィヴ最終日の午後のこと。
まだ時間がありバスターミナルに行くには早すぎるけど、もう街歩きは・・・・。
リノック広場の市議会堂脇にあったカフェでコーヒーを飲みながらブログを書いていると、ウクライナ人の可愛らしい少年がやってきて、ロシア語?ウクライナ語?で声を掛けてきた。
残念ながら全く言葉のわからない私は、「ニェット パル―スキー」とお断りしPCに向かった。
コーヒーを飲み終えて席を立ち、お支払いしていると、再度その少年が何か言う。
「どうしよう・・・」と思いながら
「I’m sorry,I can’t understand Russian」
と英語で言うと、その少年はハッとした顔をした。
そのウクライナの少年、歳は小学校低学年くらい。
ウクライナ人らしく金髪に青い目、びっくりする位に可愛い顔で、ちびっこで・・・可愛らしくて、CMに出られそうなレベル。
そんな少年がハッとした顔をすると、ますます可愛い。
少年は、一瞬の間を空けた後、
「Hello, My name is ○○○. I am Ukrainian boy-scouts.」
教科書通りの英語で言った。
もうこの時点で釘づけ、デレデレ。w
よくよく見れば確かにボーイスカウトの制服を着ており、その制服はとてもキレイだった。
少年は英語で続ける。
「僕はクッキーを売っています。クッキーは1袋50UAH。買ってくれませんか?」
買っちゃったよね~~。
こんなかわいい子に目を見つめられて下から見上げられて、おまけに間違いなくボーイスカウトの活動で、日本円にしたら200円のクッキーだもん。
買わずにはいられない。
「Ok,50UAHだよね?」
と50UAHを差し出すと、満面の笑みでクッキーを手渡してくれた。
「どうもありがとう。」
と言うと、少年もニコニコして「Thank you very much」。
なんだか心が洗われた。w
なんだかホッコリした気持ちのまま宿で荷物をピックアップし、激混みのバスでバスターミナルへ向かったのだった。
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