Tanzania 6 : バイバイ、タンザニア。また来るね。

アルーシャでの何もしない時間

ンゴロンゴロから戻ってきた後、ひたすらダラダラしていたにもかかわらず、翌日も(食べたくない)朝食を8時半に食べてから、ひたすら裏庭でボーっとして過ごした。

 

オーナーの兄さんが「今日の予定は?」と聞くので「何もしないことが今日の予定」と答えると「リラックス~」とニコニコ。

それでもただボーっとしていると、「余程疲れてるみたいだね」と流石に笑われたけれど、もう何かする気が起きなかった。
疲れてるのに加えて胃の調子は悪いし、相変わらず鼻水は止まらないし。

 

ケータイ片手に今後の予定を考えて飛行機を予約したりしながら・・・
ウトウトしながら・・・
カストロに起こされて遊んだりしながら・・・

ボーっとして、ボーーーっとして、ボーーーーーっとして。

お昼過ぎてもぼーーっとして。

カストロも呆れてたと思う。

 

それでもこの日は次に向けて出発すると決めたから。
宿代を清算して、カストロとオーナー夫妻にお礼を言って宿を出た。
居心地の良い宿を見つけると、どうしても重たい腰を上げるのが辛くなる・・・。

日本代表という自覚。同じ日本人であることが恥ずかしくなった瞬間。

いつもは「基本陸路、たまに飛行機」というのが私の旅のスタイル。
けれど今回は少ない時間に無理矢理詰め込んで旅をしているのもあり、また快適さを求めるお年頃なのもあり、家族が必要以上に心配してるし「安全はお金で買うもの」と思ってるのもあり・・・飛行機を多用して飛びまくり。w

本当は陸路で移動した方が、食事、言葉、音楽、景色、気候、植生・・・すべてがグラデーション状に変化していく様が見られて面白いのだけれど。ま、しょうがない。

 

ということで(?)次への移動もまた飛行機。
アルーシャの町からキリマンジャロ国際空港へと向かった。所要は1時間。

残念ながら雲がかかってキリマンジャロは見えなかったけれど、トウモロコシ畑やどこまでも続く大地と青空が綺麗だった。

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空港でチェックインを済ませ、プライオリティ・パスで入れるラウンジへ。

 

受付には先客のハゲたオヤジが1名。ハゲ頭にゴミくっ付いてる・・・。

オヤジはイライラした声で
「アイム スターアライアンス ゴールド!!」

この発音・・・。このハゲオヤジ、間違いなく日本人だ!!

受付のお姉さんは「カード見せて」と言ってるのに、オヤジはチケットを指先で叩いて
「アイム スターアライアンス ゴールド!!」
と繰り返す。
お姉さんが「No. カード出して」と言うと、オヤジは私にもわかる位大きな舌打ちをして、ゴソゴソとバッグを漁り始めた。

恥ずかしい。

同じ日本人だと思われたくない。でも間違いなく同じ日本人・・・。お姉さん、ごめんね。日本人として私が謝るわ・・・。

バッグを漁るオヤジの横でさっさと手続きをして、私は必要以上ににこやかに、そして丁寧にあいさつをしてお礼を言ってラウンジの中へ入った。
ものすごく気分が悪かった。

 

ハゲオヤジは、おそらく65~70歳くらい。
もちろん全てではなく、あくまで傾向の話と前置きした上で・・・

この年齢でスターアライアンスゴールド、つまりある程度裕福で特権階級に属してると思ってる人達に、良い印象を持てないこと(持てない人)が多い。
「自分が偉い」と勘違いし過ぎな人が多いし、人を平気で使うし、くだらないことでイライラするし、激昂するし、間違いを認めなかったり、横柄だったり、人の話を聞かなかったり・・・。

ただ「わかった。ちょっと待って」ってカード出せばいいだけじゃん。
それに「カードを提示する」というのは原則でルールなんだし、舌打ちして怒ることでもなく、受付のお姉さんに八つ当たりすることでもないと思う。

 

日本にいたら「まったく年寄りは・・・。最近の年寄りはモンスターシルバーが多いから」で呆れられて終わりだけれど、海外では・・・。
お願いだからそういうことやらないで・・・。

「日本人」として見られることで、自分だけでなくその後のすべての日本人に関わることだよ?
海外へ行く時、多かれ少なかれ自分は日の丸を背負った日本代表であることを忘れないで欲しいと思った。

 

ついでに言うと、オヤジに限った話でなく日本人を見てて気になる行動がもう一つあって、それは「挨拶とお礼をちゃんと言おうよ」ということ。

例えばお店に入った時(レストランでもお買い物のお店でも)無言で入って無言で出ていく日本人が多いけれど、海外でこれはアウトだよといつも思う。
笑顔で「Hello」「Hi」って言うだけのことなのに。

また、食事をした後にお礼を言わず席を立つ人も多い。これも・・・どうなの?
作ってくれた人や給仕してくれた人に、笑顔で「Thank you for Lovely breakfast」「Thank you for amazing dinner」とか、別にLovely やAmazingはともかく「Thank you」くらい英語できなくたって言えるよねって思うんだけど。

 

もちろん私もまだまだ至らないことが沢山あるので、私も含めてのお話ですが。
みんなでもっと行動に気を付けて、もっと素敵な日本人になりませんか???

タンザニア、あれこれ。

タンザニア滞在は合計10日。
ザンジバルとアルーシャのみなので、エチオピアのような深い想いはない(苦笑)

結局、ヨハネスブルク、ナイロビと並んで治安が悪いと言われてるダルエスサラームも今回はスルーしてしまった。見たいものもなかったし、飛行機があるから敢えて行くこともなく終わってしまった。

ダルエスサラーム=アラビア語で「平和の地」。

平和という名前を持ちながら凶悪都市だなんて悲しい。
海を越えたザンジバルは安全というところもなんだか不思議で仕方ない。

(ダルエスを通ってきた人に聞くと、「ダルエスはUberが使えるからUberを使えば大丈夫」と言っていたので、行く予定のある方は早めにSIMをゲットしてUberをご利用ください。)

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タンザニアで特に考えたのは「観光ビジネス」。
リゾート地ザンジバルとサファリ。どちらもガッツリ「観光ビジネス」の場所だからね・・・

 

誰かのブログで、ザンジバルは高いし人も悪く・・・とクソみそに書いてあるブログを読んだのだけれど、人の感じ方というのは様々だなぁと思った。

ザンジバルの宿代が高いのは税金が高いからで、宿の経営者の問題ではない。ザンジバルはもともとザンジバル王国という別の国だったし、今でもタンザニアでありながら独立した自治権を持った場所。だから税金の仕組みもタンザニアのメインランドとは違う。

高い宿泊税は貧乏バックパッカーにとって痛い出費ではあるけれど、この宿泊税は巡り巡って自分にもメリットをもたらしてると思う。

何より治安。観光客が払う税金が社会福祉に使われれば島民の生活が豊かになるし、また税金だけでなく観光客がお金を使うと島民が実感・体感することで「観光客=島のお客さん」、お金をもたらしてくれる人」という意識が生まれる。そうなれば・・・敵対心も無くなるし、観光客が安全に過ごせる場所になる。
さらに観光客に寛容になるし・・・結果ほぼイスラムであるザンジバルで、堂々と水着になれ、普通にビールが飲め、それを咎められることはない。

ザンジバルでは、ダルエスの様なスリ、ひったくり、強盗、タクシー強盗・・・という噂は聞かない。暗くなった後で1人で歩いてご飯を食べに行ったって大丈夫だし、カメラやスマホをぶら下げて歩いたって何の問題もない。
無遠慮な視線に晒されることも無遠慮な声かけをされることもなく、私たち観光客は居心地よく過ごすことができる。

観光ビジネスとして考えると、うまく回ってると思うんだよね。

 

一方で、切り詰めて旅をしてると値段の高さはストレスと不安になるだろうし、ダラダラ(ローカルのバス)に絶対ローカルと同じ値段で乗って荷物代を払いたくない!!というタイプだと、イライラするだろうなというのは想像できなくもない。

しょうがないじゃんって私は思っちゃうけど。w

だって、例えばダラダラ。アフリカのガソリン代は、概してどこも日本と同じような値段で、それってつまり現地の人からしたらかなり高い値段なわけで。車だって高い。できるだけ人を乗せて、乗車料で回収したいよね。
バックパッカーを乗せて、人間+大きな荷物1個で場所は2人分使うことだってあるわけだし、そしたら料金は2人分欲しいだろうと思う。
スワヒリ語が出来るならともかく、現地の言語ではない英語(イギリス統治の歴史があるから英語は一応公用語だけど)で説明したってお願いしたって・・・相手に手間と労力掛けてるんだから、別に100円くらいチップだと思えば良くないか?って気がするんだ。

私たちが日本で払った税金の一部はODAとしてアフリカの支援にも使われてるけれど、日本のODAなんて役に立ってるか本当のところ不明だし、だったら目の前のオヤジがその100円で仕事後にコーラ飲んで一息吐けるって考えれば・・・有意義な個人的なODAじゃない?

こういう考え方・・・ダメかなぁ。

 

一方で、ンゴロンゴロのサファリに参加した時。
サファリなんて金持ちの道楽だということは百も承知だけれど、一方で「チップ払って」という遠まわし(?)の要求は、正直気分が悪かった。

私はチップを払うことは嫌ではないし、むしろ払うように意識してるのだけれど、それでも既に十分高い値段を払っていて、さらに親切にされたわけでもなく、素敵なサービスに触れたわけでもないのに「払って」と要求されるのは・・・・なんだかねと思ってしまった。
もっとウェルカムで、ホスピタリティがあって、朝早くと言えど「すっごく良い場所だから!!!楽しんできてねーーー!!!一生の思い出になるといいね☆」みたいな感じだったら、気分を害することもなかっただろうし、チップを払ってたかもしれない。

 

観光客はなんだかんだでお金を使うわけだけれど、気分よくお金を使わせるか、気分悪く嫌々出させるのか・・・その違いは天と地の差があり、気分よくお金を使ってもらって如何に更なる集客に繋げるか、それが「観光ビジネス」の基本だなぁと傍から眺めながら実感した。
そして中・長期的な視点で利益を考えるのは、目先の利益は追えないわけで、つまり現時点で貧しいと厳しいなというのも思った。何事にも言えることだけれどね。

 

その割には・・・
今日明日の収入に困ってるわけではない日本企業が、長期的な視点で利益を考えてるように見えないのは何故でしょう。w
長期的に考えて利益を生むことに投資しないのはなんででしょう。

私の目にそう見えるだけなのかなぁ・・・

 

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