Tanzania 2 : ヌングイ(Nungwi)、イルカと泳いだ日
- 2018.09.05
- Tanzania
町を歩いていて。
誰かと目が合うと「ジャンボ」(こんにちは)と声を掛けてくれるザンジバル。
「ジャンボ」と返事をすると「マンボ」(元気か?)とさらに続く。そして私は「ポア」と返事をする。さらに「カリブー」(ようこそ)と言ってくれる。人が温かい。
「ハクナマタタ」(大丈夫、心配ない、なんとかなる)とか「ポレポレ」(ゆっくりゆっくり)もよく聞くセリフ。スワヒリ語の音ものんびりしていて温かみがあり、いい感じだな~温かい言葉だな~と思う。
自分の位置を探し続けるナビと綺麗なヌングイの海
ザンジバルに来たら、ヌングイ(Nungwi)へ行こうと決めていた。ダイビングはやらない私だけれど(かつて沖縄で1回やったことはある)綺麗な海は見たいし、マダガスカルのノシベで不完全燃焼に終わったシュノーケリングのリベンジをしたい!
足の傷も完治に近づいた今ならシュノーケリングも楽しめるはず!!
ヌングイに行くに当たり、宿でかなり悩んだ。
テント泊が可能で1泊15USDのマゴロゴロロッジに泊まろうか。だってせっかくテントを持ってきてるし、出来れば安いところに泊まりたい。テントは間違いなく清潔だし個室でもある。w
でもとある方のブログで盗難宿(しかもオーナーとスタッフが協力して盗難)という情報を見つけてしまい・・・(真偽のほどはわかりませんが)
悩んだ末に「大きな荷物は持ちたくないし、せっかくリゾートに行くなら贅沢に!!海の近く!!」と決め込んで(贅沢し過ぎな気もするけれど)、結局1泊4400円の宿にしたのだった。
大きな荷物をストーンタウンの宿に預け、宿の前でボーっとタバコを吸ってると、
「ヌングイへ行くけど一緒に乗ってくか?10USDでいいから。」
「何時?」
「今すぐ」
一瞬悩み、まぁこういうのも縁だからと思うことにしてタクシーに同乗した。
車はまたもエスティマ。ちなみにイギリス領だったタンザニアは、日本と同じく右ハンドル左側通行。だから日本の中古車がそのまま使える。
助手席に乗り込めば・・・目についたナビは日本から輸出された時のまま残されており、日本のどこかの地図を表示していた。
面白くなってナビをいじってるとドライバーのオヤジは「そうか、君は日本人か。この地図よくわからなくて。タンザニアは表示できないのか?」と言ってたけど・・・無理だよね。w
二度と日本へ帰ることはなく、日本から遠く離れたここタンザニアで恐らく廃車になるであろう車が、今もなお故郷の日本の地図を表示し続けてる姿に、なんだか哀愁を感じてしまった。
ヌングイへは約1時間半。車はひたすら北上し同乗者を降ろし、私も宿の前で下車。
予想以上に素敵な宿だし海も近くで大満足!
ヌングイでシュノーケリング、イルカと泳いだ日
ヌングイ
ヌングイに着いてすぐ、翌日のシュノーケリングを申し込んだ。海のそばのダイビングショップで勧誘されてお値段は30USD。
ちなみにこれはかなり高い。w(20~25USDが相場だと思う。)
でも探し回って交渉するのが面倒だったし、ダイビングショップならちゃんとしてるだろうと踏んだのだけれど・・・結果的には後ほど書く理由から満足してる。
遅いランチを食べ、夕方ピナコラーダを飲みながらサンセットを眺め、宿のバルコニーで一服しながらブログを更新して。
部屋でWiFiが使えるのが嬉しかった。
翌日。6時半に起きて入念に日焼け止めを塗り込み、7時半に宿の朝食を食べた。
1泊4400円だけあって朝食はパンにクレープ、卵料理、フルーツ(3種、日替わり)、フレッシュジュース(日替わり)、コーヒー&紅茶・・・とちゃんとした朝食だった。
ビキニを着なくてはいけないのを忘れ、しっかり食べてしまったことを後悔。w
8時に予約したブースへ行き、スタッフのオヤジと歩いてオフィスへ向かった。
ダイビングショップで真新しいウェットスーツとマスク、フィンを借りたのだけれど、私のサイズは迷わずジュニア。w
そうなるよね~~。
ウェットスーツのお蔭でポッコリお腹が目立たず有難い。w
水着だけでシュノーケリングしてる人達も見かけたのだけれど、日焼けは避けられるし、沖は水が冷たいし、お腹ポッコリを隠せるし・・・ウェットスーツ着られて良かった。
ダイビング客2名、スタッフ3名と船に乗り込み、いざムネンバ島(Mnemba island)の沖へ!
実はこの日の朝、寝ててもわかる位の大雨が降っていてちょっと心配していたのだけれど「雨の後は波が穏やかになるんだよ」とスタッフさん。ホントにその通り。
そして「運が良ければイルカが見られる」と期待していたのだけれど・・・
ムネンバに近づいたその時、イルカ!!
「ほら、イルカ!!飛び込んで!!」
慌てて海に飛び込むと、イルカが2匹。
一瞬だけれどイルカと泳げた~!!!
シュノーケリングは私1人だったので、45分×2回、ガイドを独り占めで楽しんだ。
周りの船を見まわせば、10数人のゲストが乗ってる船もあったので、これはラッキー!
小さい魚も大きい魚も、ウミヘビもヒトデも・・・沢山見られた。
おやつのドーナツを握って手を出せば、たくさんの魚が手を突きにやってくる。
楽しくて楽しくて。明日も明後日もシュノーケリングしたい!!と思いながらも船へ上がればぐったり。
さらにイルカの群れに遭遇し、5匹のイルカと泳ぐ。
幸せすぎる!!
ちなみにこれまでフィリピンやタイ、マダガスカル、ベリーズのキーカーカー、そして沖縄の石垣島や西表島でシュノーケリングをしてるけれど・・・
私的にNo.1はキーカーカー。イルカやマンタも見られたし、魚が沢山いてサンゴも超絶キレイだった。
No.2は西表島。魚の多さはダントツ。
午後、早い時間にヌングイに戻り、歩いて宿へ。
シャワーを浴びて水着を洗って干して、ついつい昼寝すると肌寒くて目が覚めた・・・。ヤバい、風邪ひいたかもしれない・・・
日本を出て1ヵ月。1人で豪華ディナー
夕方、ビーチ沿いのイタリアンレストランへ。
早い夕食にしようと決め込んで向かったのだけれど「18時半にならないとキッチンが開かない」と撃沈。
いいでしょう、待ちましょう。
コーヒーを飲みながら夕陽を眺め、さらにモヒートに切り替えて待つこと1時間半。
茄子とモッツアレラの前菜(15000Tsh)とロブスターのパスタ(30000Tsh)を1人で堪能。
マダガスカルやエチオピアで何度となくパスタを食べてきたけれど、どこも給食のソフト麺を彷彿とさせる茹で加減だった。けれどここのスパゲティはちゃんとしたスパゲティ。
美味しい!!
美味しいものを食べると幸せになれる。心が豊かになる。w
大満足で宿に戻ったのだった。
自分の好きで、自分で選んで旅をしているとは言え、長期で旅をするのはなかなか体力を消耗するし疲れるもの。
そして悲しいかな年々それが顕著になってきた。
昔はもっとアグレッシブに旅が出来たし、夜行バス・夜行列車ばかりでも平気だった。むしろ「1泊宿代が浮いてラッキー」位の感覚だった。毎日安宿でも問題無かった。
それが今は、たまにはキレイな個室に泊まりたいし、夜行続きだと疲れがたまるし、ちょいちょい飛行機も使うし・・・歳だな~と実感する。
それでも構わないのだけれど、昔より費用が掛かるようになったのは確か。
バルコニーで1ヵ月を振り返りながら歳を実感してしまった。
空を見上げると沢山の星。
街灯がなく暗くて歩きづらいのも、悪いことばかりじゃない。
歳を取ったのも、きっと悪いことばかりじゃないはず。
-
前の記事
Tanzania 1 : 楽園ザンジバル。ストーンタウンで観光ビジネスについて考える 2018.09.03
-
次の記事
Tanzania 3 : 再びのストーンタウン。鼻水ズルズル日焼けヒリヒリ、危うく沈没しかける 2018.09.09