Tanzania 1 : 楽園ザンジバル。ストーンタウンで観光ビジネスについて考える

アディスアベバからタンザニアのザンジバルへ飛んだ。
アフリカ縦断と言いながらどんなルートだよって感じだけれど、自分なりに考えたルートでもあり、ゆっくりしたかったのもある。

飛行機は「キリマンジャロを見たい」と思って進行方向向かって左の窓側を指定。キリマンジャロが近づくとアナウンスもあり・・・雲の上にピョコっと見えるキリマンジャロは、白と青がとてもキレイだった。

今回キリマンジャロ登山は断念したけれど、いつか登ってみたいなぁ・・・というかそもそも高地に弱い私には厳しい気がしないでもないんだけど。w
高地の強さ弱さは生まれ持った体質によるらしい。ボリビアでは頭痛と吐き気に加え鼻血を出し、タジキスタンでも頭ガンガンして吐き気を催した私は高地に弱いことが確定・・・。

 

そもそもガラガラの機内は、途中のキリマンジャロ国際空港で大方の乗客を降ろしてますますガラガラになって小さなザンジバル空港に到着した。

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タンザニア(Tanzania)


首都:ドドマ(1996年~)、最大の都市はダルエスサラーム
面積:945.087㎢
人口:46.220.000人
言語:スワヒリ語、英語
通貨:タンザニアシリング(Tsh) 1Tsh=0.0486円(2018年9月現在)
1人当たりGDP:1351USD
(詳しくはWikipediaをどうぞ)

ザンジバル空港、入国手続きとATM

ザンジバル

ザンジバル空港は到着時も使えるラウンジがあり、プライオリティパスで使用可能。

案内のボードを持ったオヤジが立ってるので、彼に従えばラウンジで水やコーラを飲みながら列に並ばずビザ申請&入国手続きが可能とのこと(宿で会った日本人情報)。

 

ちなみに私はなんとなーく通常レーンに並んでしまったのだけれど・・・何も聞かれることなくサクサク手続きは進んだ。

入国カードを書いて、向かって一番左のブースで50USDをお支払い(カード払い可能)。
その後支払いのレシートをアタッチした入国カードを真ん中の入国審査のブースに提出して順番待ち。その場でWEBカメラで写真を撮られ、写真入りのVISAが発行されてあっけなく終了した。

 

空港内には両替店が2軒あり、どちらも日本円の両替は可能だったけれど恐ろしいほどレートが悪かったので(1万円両替して、実際に手元に残るのは6000円分位)ザンジバルへ行く方は絶対にドルの用意を!
私はATMを使いたかったので聞いたところ、空港内にATMはないそうで、空港の建物を出てすぐ駐車場の片隅にATMが2台並んでいた。

 

タクシーは日本の中古車、エスティマ。乗り心地抜群だしなかなかキレイ。w
タクシーのオヤジと話していて「あ、そうか。スワヒリ語の国に来たんだ」と実感し、「ハクナマタタ」と言われ「ライオンキング」を思い出す。w

Bookingで予約してあった日本人オーナーの宿「Ten to Ten」というホステルに到着。さっさと荷物を置いて出かけた。

ストーンタウンで観光ビジネスについて考える

マダガスカル、そしてエチオピアから来た身には、ザンジバルはとても豊かで人が優しく親切でびっくり。
道に穴が空いてることもなく、ゴミも少なく、夜道すら危険がない。
人々が持ってるモノも、子供たちが遊んでいるおもちゃも、これまでの国より明らかに豊か。
1人で歩いてると、ツアーの勧誘含め声を掛けられまくり「お願いだから1人で歩かせて!!」と思ってしまうことはあるけれど、嫌な感じがすることが全く無い。

観光客が高い税金を払うことで(宿だって宿代9USDに税金9USD、1泊18USDだもん・・・)島の人が潤い、また観光客がお金を落としてくれると島の人が理解することで観光客が安心安全に滞在できるのは、長期的に見てもいいことなんじゃないかと思う。

アフリカの小さな島だけれど、名だたる高級ホテルが軒を連ね、お金持ちから庶民までがリゾートを楽しみ、お金を落としていくザンジバル。
日本は観光立国を目指すと言いながら5つ星ホテルは少ないし、お寺の拝観料や観光地の入場料はとても安いし、「外国人観光客の痒い所に手が届くサービス」はまだまだ。

さらに。実は私・・・今現在、日本で「観光ビジネス」の枠組みの中にいる1人なのだけれど。
正直日本の観光ビジネスは過酷な環境だと思っている。前職のマスコミと比較しても過酷。
給料は安いし休みは取れない、それでいて人に見下され批判や口コミに晒され怯え、また上司の機嫌にも左右される環境。
仕事ができる人間もできない人間もほぼ同じ給料で、半分以上外国人ゲストでありながら、言葉ができる人間もできない人間も同じ給料(上司に文句言って上げさせたけど)。
「おもてなし」や「ホスピタリティ」と言われても、自分達が休めず心に余裕がないのに、ゲストにおもてなしを提供できるはずなんてない。
自分自身が連休を取れず出かけられず、他のおもてなしを体感し比較することもできず・・・さらなる素晴らしいおもてなしを目指すことなんてできるはずがない。

また。「日本人のゲストが求めるもの」は外国人ゲストが求めるそれとはだいぶ違いがあって、「何の為にここにいるの?」「だったらもっとお金払って高いところに行けば?」と思うことも多々。日本人はサービスはタダだと勘違いしすぎだ。世の中があまりに便利になった弊害なのだろう。
私はサービスはお金を払って得るものだと思っているし、人の手を使わせたら、煩わせたらお金を払うべきだと思っている。だからチップの文化がある国へ行けば、しっかりチップを払うよう気を付けている。
もちろん親切心からタダでやってくれる人もいるけれど(私もタダで動くことはよくあるけれど)、その親切心は、あくまで親切心であって、期待することではない。当たり前だと思うのは違う。

ここアフリカで、観光ビジネスの在り方を考えてしまった。

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ぼんやり考えなら、海沿いのカフェに入りビールを飲んで夕陽を眺めた。多くがイスラム教徒のこの国だけれど、当たり前にビールが飲めるのは幸せ。w

フォロダニ公園の屋台でザンジバルピザを食べて宿に戻ると、日本人男子2名。久しぶりの日本語!!
1人は宿でインターンをしている学生さん、もう1人は一人旅中とのことで、あれこれお世話になりつつ翌日もご一緒させて頂いたのだった。

居心地良すぎ!!素敵すぎるストーンタウンで迷子?街歩き?

翌朝ゆっくり起きてタバコを吸ってると、前日の日本人男子が起きてきた。「一緒にご飯行きません?」と誘うとOKしてくれたので連れだって出かけた。日本人と日本語を話して歩くのは、ダナキル以来・・・

迷路のようなストーンタウン、迷子になっても気にならず、むしろ迷子になるのが楽しい。
入り込んだ路地の建物が素敵だったり、ドアがカッコよかったり。迷子大歓迎!!

なんとなく歩いて市場方面へ向かい、ローカルなレストランでランチ(もはや朝食の時間じゃない。w)
スープとパン、フレッシュジュース。南国なのでジュースは種類豊富!胡椒効きすぎではあったけど、スープはなかなかだった。

 

フラフラ歩いて博物館へ行くも改装中でクローズ、また迷いながら歩いて「からゆきさんの家」を見た。
つい60年?70年?くらい前までここで日本人が生活してたのかと思うと、不思議な感じがした。ここで文字通り体を張ってお金を稼ぎ、日本に貴重な外貨をもたらしていた彼女たち。それでいて歴史の中でなかったことにされている存在。
なんだか悲しいね。別に悪いことじゃないのに。
無かったこと、無いことにしてしまうのは、日本の悪しき文化だと思う。

 

さて。
スルタンのハーレムに向かうことにした私たちは、ダラダラ乗り場へ向かいダラダラを探したのだけれど、勢いに負けたうえタクシーも安かったのでタクシーに乗った。w

スルタンのハーレムは火災で燃えてしまい、今残ってるのは遺跡と化した「跡」のみ。静かで人がいなくてのんびりした場所だった。
その敷地内も、また海辺も、一面に「煮干し」が干してあり、漂う魚臭。
海辺はアオサだらけだし、味噌汁が作れそう。w

帰りはダラダラで。
また歩いてフォロダニ公園内のカフェでお茶しながらタバコを吸いつつのんびり。安宿に泊まりながら、外国人料金のカフェでお茶出来る金銭感覚の旅人、大好きです。w

フェリーのチケットを買うべくチケットオフィスへ(私は飛行機だけど。w)。乗り場と違う場所だったので場所がわからず人に聞きまくり。
外国人用の?列に並び・・・私は外で一服してしばし休憩。

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宿へ戻り、3人で夕食へ出かけた。
実はこの数日、夜中に足がつって目が覚めることが続いていたので、「栄養が不足してるかも?」と思い(明らかに野菜が不足してる食生活だし)私の夕食はサラダ。w

ザンジバルへ来てから、食事がとにかく美味しく感じる。
エチオピアとのギャップが・・・・苦笑

 

居心地が良くて清潔でパーフェクトな宿、安全で素敵な町、美味しいご飯。
ストーンタウンは沈没してしまいそうな場所だけれど・・・2泊でチェックアウトしてヌングイ(Nungwi)へ向かった。
大きな荷物は置いていくし、また戻ってくるんだけどね。w

 

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