Namibia 8 : ナミビア・ロードトリップ(5)朝焼けのDead Vlei、そしてウイントフックへ

強風の砂漠!!朝焼けに染まるデッドフレイ

朝5時。
ゲートのオープンに備えて起き出し(というかそもそも寝られなかったけれど)、車へ荷物を積み込むとヒロトも寝られなかったようで「寒かった」と。
車ってエンジン切っちゃうと意外に冷えるもんね・・・

身支度を整えてからゲートのオープンを待つ渋滞の後ろに着いた。

 

5:45のオープンと共に、車は一斉に走り出す。
一部はDUNE45へ、そして一部はDead VleiとSossusvleiのジープ乗り場へ。
私たちはDead Vleiへ行こうと決めていたのでジープ乗り場へと向かった。

ジープは大した距離も無いのに170ND(1340円)と高額!!
泣く泣くお支払いして、ジープを降りると
「いいか、Dead Vleiはここをひたすら真っすぐだ」
何もなく強風が吹き砂が舞い上がる砂漠を指をさす・・・・

マジか。
迷子になったらどうしよう。w

どんどん先を行くヒロトを追いながら、砂が目に入り涙出ながら、何とか進む。
意外に遠く、砂漠は歩きづらく、泣きたくなりながら歩いた。

 

日は出ていたけど、周りを砂丘に囲まれたデッドフレイはまだ薄暗い。
太陽が差し込んだら、どれだけ赤く染まるんだろうとワクワクしながら写真を撮って待った。
時折、ものすごい突風が吹き、風に背を向け耐えないと居られないほどで、もう笑うしかない。

 

風に耐えながらひたすら待ったデッドフレイは・・・・

キレイだった。
オレンジ色の砂漠と白い地面、黒く枯れた木。

 

でも確かにキレイだけど、写真で見るほどじゃない・・・・涙

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ヒロトと二人、ガッカリしつつジープへ戻り駐車場へ戻り、キャンプサイトへ戻ることに。
タイヤを修理しなきゃだし、レンタカーの返却は17時までだから、残された時間は多くない。

 

流石に眠くて助手席でウトウトしてると・・・
「ihoccoさん、ヤバいっす。ガソリンがもうないっす。」
一気に目が覚める。
「え???マジで???」

前日から、「給油しないと」とは思いながらもDead Vlei往復くらいは大丈夫だよねと思ってた。
ガソリンのメーターは既にEmpty。
残りは20km。

やっばい・・・・

 

二人で冷や汗かきながら、ヒロトは省エネ運転をし、私は地図を見て「あと○km」とカウントダウン・・・・

「ガソリン無くなったらどうなるんですか?」
「エンジンが回転しなくなって、アクセル踏んでも進まなくなる。そして止まる・・・」

残り2km になった時点で、ここまで来たら大丈夫だと思った。
もし止まっても歩いてスタンドへ行ってガソリンを買って持って帰ってこられる。

 

幸いなことにそのまま車は走り続けた。
メーターは完全に振り切りマイナスだったけれどそれでも止まることなく走ってくれた。
私たちみたいなバカがいるから、メーターはゼロでもタンクはゼロにならないようになってるのかな~と・・・

もうちょっと急いでくれない?タイヤ交換

キャンプサイト外のガソリンスタンド「Engen(エンジン)」で給油。
私はコンビニで携帯のチャージをしてHertzに電話を掛けた。

「昨日もパンクの件で電話したんだけど・・・どうしたらいい?」
聞かれたナンバープレート情報を伝える。
そして現在セスリムにいること、昨夜自分たちでスペアタイヤに替えたことを告げると、
「タイヤ修理してもいいし、そのままでも良い。こちらとしてはどちらでも構わない。でもこれからセスリムから帰ってくることを考えたら、またパンクする可能性もあるし、修理してスペアがある状態にしておいた方が安心なんじゃないか?」

確かに仰るとおり。

今エンジンにいると告げると、「そこのスタッフに電話代わって」と言われ言われたとおりにする。

 

私たちの他にもパンク修理を待つ車が2台あったのでそれを待ち、やっと順番が来た!!と思ったのにノロノロとしてるスタッフさん・・・
ちょっとーーーリンゴなんか食べてる場合じゃないんですけどっ!

話がどうなってるのかわからないので再度電話すると、
「新しいダイヤ用意してくれた???」
「え???修理してるよ??」
「えーー?もう一度電話代わって!!」

 

結局スタッフさんが新しいタイヤを持ってきて車に取り付け。時間がもったいないのでスペアはさっさと自分たちでくっ付けてカバーをはめて、終了。

Hertzの書類に記入してサインをして、支払いはなく・・・チップだけ払って終わりになった。
タイヤ代はHertzか保険会社から払われるということなんだと納得したけれど、ちゃんと説明してくれないとわからないじゃん・・・

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17時までにウイントフックへ!!時間との闘いなのにまさかの・・・

11時半過ぎてセスリムを出発。

Hertzの営業時間は午後5時まで。
それまでに返却しないともう1日分の料金が発生してしまうし、何より翌日は私はフライト、ヒロトはバスを予約済・・・

残された時間は5時間強。
ギリギリ間に合うかな・・・というライン。
道が悪いのは承知してるけど、でも急ぎたいし・・・
セスリムからウイントフックまでどの道で帰るのが一番早く道がマトモなのか・・・地図とにらめっこしてもわからなかった為、ガソリンスタンドのコンビニで道を聞いた。

教えてもらったように、車は前日と同じ道のC19を北上してSolitaireで一度トイレ休憩、

 

Solitaireを出てすぐに右折してC14へ入り、今度はC24/D1261を左折。
そこからD1274へ折れてM47に突き当たり、M47を北上・・・
M47とC24が合流して・・・・

 

そしてやっとB1、ナミビアを南北に走るバイパスへと至った。
バイパスを少し進めばRehobothの街で、この時点で15時過ぎだったので「17時に間に合うね」と話してShopriteに寄って遅いランチと夕飯の買い物をして再度出発。

朝から運転してたヒロトに私が代わり、ヒロトは助手席でご飯食べながら、
「車、どこかで洗いたいけど洗ってたら間に合わないかな・・・・
この汚れっぷりだとペナルティーかな・・・許容範囲かな・・・」
なんて話をしながら過ごしていた。

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時間は16時過ぎ、ウイントフックまであと10kmの地点で検問があり、窓を開けて
「Hello、Good afternoon sir!」
と挨拶すると、
「免許証見せて」
ちょっと嫌な予感がし始めながらも国際免許を出すと、
「これじゃない、Domesticの免許証」

やっばい・・・・・どうしよう。持ってない。

笑顔で
「ごめーん、後ろのバックパックの中の財布に入ってるわー」
と切り抜けようとしたけれど、
「じゃあバックパックから出して」

終わった・・・・・・。

どうしようどうしようどうしよう。

 

探してるフリをしつつも観念し、
「ごめん、財布がみつからない。どっかに置いてきちゃったかも」
(↑あくまで元々は持ってた風に嘘を吐く。w)
と言いながら小屋へ入り、警察官と話が始まった。

さて。どうやってこの場をおしまいにしようか。
何より時間がもうない。さっさと切り抜けたい。

「いつ出国するの?」
「明日」
「明日???苦笑」
「じゃあ切符切っても明日罰金払う時間無いよね。」
「無いですね・・・・ごめん。レンタカー17時までに返しに行かなきゃいけないんだ。明日飛行機乗って帰るし、なんとか17時までにウイントフックへ行きたい。
お願い!!!!お願い!!!何とかして!!!」

 

そして・・・・

賄賂を払った。

「切符切った場合、明日の支払いは、1000ND(8000円)だ。」
(まぁそんなもんだろうね。)
「今日ここで500ND払ってくれれば・・・・」
「わかった。こっちの状況をわかってくれてどうもありがとう!
でもね、もう明日出国だし、ナミビアドルを持ってないんだよ・・・(←事実)
アメリカドルでもいい?」
私が払うお金は完全に賄賂で、目の前にいる2人のオヤジのポケットに入るのは分かってたから、別にUSドルでもいいだろ、と思いながら40ドルを差し出した。

すると
「これ・・・ナミビアドルでいくら???」

えーーーーー????
アフリカなのにドルのレート知らないの????
(注:アフリカ諸国ではドルが強く、自国通貨よりドルを欲しがる人が多いくらい)

だったら10ドルくらいにしときゃ良かった。涙

 

話はそれで終わりになり、運転はヒロトに代わりウイントフックへ向かった。
ガソリンスタンドで満タンにして、汚い車のままHertzに滑り込んだのは17時を5分過ぎたところ。

ヒロトを車に残して事務所へ駆け込むと、遅れたことは何も問われず
「パンクした車だよね~???大丈夫だったーー?
お金、払ってないよね????タイヤ代は保険会社から払い込まれるからさ。」
という感じで終わりになった。w
っていうか先に「タイヤ代は保険会社が修理工場に払う」って教えてよ!!!!

スタッフさんと一緒に車を点検。
問題もなく、汚さも問われずそれでお終いになり、タクシーで宿へと向かった。
宿はまたカメレオンのテントサイト。

 

たまたまこの日到着したという日本人男性がいらっしゃり、一緒にビールとワインを飲みながら夕食をシェアして、久々に酔っぱらい。w
たまにはいいよね。
やっと気が抜けるんだから・・・ね。

 

運転が終わった。
パンクもあったけど助けてもらいながら交換できた。
ネズミ捕りに捕まったけど、40ドルの賄賂で抜けられた。
何より事故もなく、2人無事に帰ってこられた。

そして・・・今回の私のアフリカもこれで終わり。

 

罰金は痛いけど、40ドルだし、何よりブログのネタになると思えば安いもんだ!!(と自分に言い聞かせる。)

疲れとアルコールですぐに寝られたけれど、久々の赤ワインのお蔭で・・・・夜中、頭痛がして目が覚めた。w

 

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