Moldova 3 : モルドバワインの街、クリコバ。ワイナリー見学で酔っぱらう

こんにちは。
リアルタイムは2019年になってしまってますが、ブログはまだまだ2018年をお届けしております。
このペースだと、書き終わるのが2月になってしまいそう・・・・苦笑

ボチボチ頑張ります。

モルドバのワインとワイナリー

モルドバ産ワイン。
日本でも売ってることは売ってるけど、ものすごくマイナーだし聞いたことのない方も多いのではないだろうかと思う。

ワイン発祥の国はジョージア(グルジア)で、今から8000年以上も前からこの地でワインが飲まれていたらしい。私もジョージアでは浴びるほどワインを飲んだ記憶がある。w
そしてモルドバは5000年以上前からというジョージアに次ぐ長い長い歴史がある。
モルドバは年間124,200トンのワインを生産しており(2009年)、世界第20位のワイン生産国だそう。
そしてモルドバの商業生産用ワインのほとんどは輸出用で、ポーランド、ルーマニア、ロシア、アメリカ、そして日本にも輸出されている。

 

ジョージアにしてもモルドバにしても、各家庭やレストランでは当たり前に「自家製ワイン」を作っており、彼らにとってワインは「買うもの」ではなく「作るもの」、「家にあるもの」。
どちらの国でもこの自家製ワインを飲んだけれど、味は市販のものとは違いとてもフレッシュで飲みやすかった。人によっては物足りないかもしれない。

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そんなモルドバで有名なワイナリーはいくつかあるのだけれど・・・
一つがミレシュティ・ミチ/ Milestii mici。

全長200kmもあるワインセラーに約200万本のボトルを収蔵し、ギネスブックに「世界最大のワインコレクション」として登録されているとのこと。

 

そしてもう一つがクリコバ/Cricova。

旧ソビエト時代に石炭の採掘で出来た洞窟を利用したクリコバのワイナリーには、120kmの地下トンネルネットワークがある。
プーチン大統領はじめとする著名人のワインコレクションが保管されているとか。

 

今回行ったのが、後者のクリコバ。
行きやすいというのもあったし、なによりクリコバのワイナリーはツアーに力を入れており「観光客ウェルカム!!」だから。

クリコバのワイナリーの予約方法とお値段、行き方

ワイナリーの見学(というかツアー)は完全予約制なので前もっての予約が必要なのだけれど、予約は当日でも可能だった。
私は泊まっていた宿のオーナーが電話で予約してくれた。1日数回のツアーがあり、私が参加したのは午後1時の回だった気がする(記憶が曖昧ですみません)。
ちなみにこのツアーはネットでも予約可能。

お値段は試飲無しの場合は350MDL、試飲あり(4種)の場合は490MDL(3200円)とモルドバということを考えれば結構お高め。
さらにHPで確認したところ、7種の試飲込みだと650MDL、ワインとコニャックの試飲&キャビアで1400MDL、8種のワイン&食事で1499MDLなんていうコースもある。

私はもちろん試飲込み、4種の方をチョイスした。
この試飲にもナッツやフルーツ、クラッカーやパイなどのスナックは含まれ・・・日本人的には「おつまみ」レベルではなく「食事」レベルに満腹になる量だった。w
写真はまた後で。

 

当日は指定された時間までにワイナリーに行って受付をしお支払いをする。
この支払はカード払いOK。
11月上旬の明らかにオフシーズンの時期ではあったけれど、意外に観光客がいてビックリ。

 

さて。
クリコバのワイナリーへの行き方はバスかタクシーの2択。

私は行きはタクシー、帰りはバスで。
タクシーは宿のオーナーがアプリで呼んでくれ、所要20分、110MDL。

バスで行く場合はセントラルバスターミナルから。バスは30分に1本の運行。
セントラルバスターミナルは、こちらの記事からどうぞ。

 

またクリコバからキシナウへ戻る際のバスは、ここから。

私はキシナウではCircのバス停で降りたのだけれど、バスのお値段は4.5MDLだった。

ワイナリー見学、そして試飲というより本気飲み

タクシーがクリコバに近づくと、周りは一面のブドウ畑。
小さな街を抜けて着いたワイナリーはモルドバらしからぬ観光地オーラが出た場所だった。

受付とお会計を済ませて外で待ってると、この日一緒にツアーを周る人達も集まりだし、なかなかの人数がいてビックリ。

英語ツアーとロシア語ツアーの2組に分かれ、英語組は計6人。
私はイスライリーのオヤジ2人と一緒に話ながら・・・。
このオヤジ2人組、めちゃくちゃ陽気で楽しい人達で、ツアー中も踊ったり歌ったり。楽しかった。w

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エントランスからカートに乗り込み、地下のワイナリーへと進む。
ここ、めちゃくちゃ寒い!!
そもそもこの洞窟がワインの貯蔵に適しているからワイナリーになったわけだけれど・・・・寒い。w
気温は12℃、湿度は96%とのこと。
私たちはそもそも外も寒いか厚着してるし大丈夫だけれど、夏場に行く人は上着が絶対に必要だと思う。

長い長いトンネルと、ワインの樽。

カートはこんな感じ。

 

お次はシアタールームへ。
スパークリングワインで乾杯し、ワイン片手にムービーを鑑賞。

内容はモルドバ&クリコバワインの歴史など。

なんというか・・・・大げさでちょっと笑える映像だった。

 

再びカートに乗って、今度はワインを瓶詰している作業場と・・・



その奥にあるワインを寝かせている場所を見学。

 

 

再度カートに乗って移動。
ここはワインの歴史の展示や著名人の写真など。

こちらはクリコバのワイナリーの地図だそう。
洞窟はもはや迷路。w

 

展示を抜けると・・・

圧巻のコレクション。

ホコリを被った古いワインも沢山。20世紀初頭のものもあった。

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さらに、これまた圧巻のテイスティングルーム。

テイスティングルームは数部屋あり、なかには海をモチーフにしたこんな部屋も。

 

見学はここまで、そして試飲に突入。
イスライリーのオヤジ2人は試飲無しのコースにしたようで、ここでバイバイして残り4人でテイスティングルームへ。

席には既にグラスとカトラリー、スナックが準備してあった。

試飲は赤、白、ロゼ、スパークリングの4種。
スパークリングワインも美味しかったけれど、一番の好みは赤かな。

「シャンパン」はフランスのシャンパーニュ地方で作られたスパークリングワインのみに付られる名前で、ここでどれだけ素晴らしいスパークリングワインを作ってもシャンパンじゃないんだとお姉さんがアツく語っておられた。w

それぞれのワインは説明を聞きながら、楽しみ方を教えてもらいながら・・・・。

 

この試飲・・・
4人のゲストに対して4種を1本ずつ開封していった。
つまり4人でグラス1杯ずつ飲んでもまだまだたっぷりあり・・・・
勧められるままに飲んでたら、ほろ酔い。w

 

その後ショップに寄ったので、お土産に1本だけ購入した。
どれがいいかもわからなかったので、お姉さんに好みを伝えて選んでもらったワインのお値段は101.49MDL(665円)。
やっすーーー!!!

安いけどね。安いけど日本へ持って帰るのが大変。w
(後日談ではあるけれど、タオルでグルグル巻きにしてビニル袋へ入れてからバックパックへ突っ込んだワイン。その後10日近い旅を共にして日本へ帰ったけれど無事だった。
ワインはプレゼントしてしまったので味は不明。機会があったら聞いてみる予定・・・)

ツアーはこれで終了、所要時間は約2時間。

ほろ酔いのままクリコバの街を歩き、バスでキシナウへ戻った。

 

「見どころがない」と言われているモルドバだけれど、ワイナリーはなかなか見ごたえがあり、興味深く、楽しかった。
最初値段を聞いた時は「モルドバで3200円か・・・」と思ったけれど、ツアー内容もガイドさんの説明もしっかりしてたし、これだけがっつりとワインを飲ませてくれ、十分量のスナック付きということを思えば、結果的に高くなかったと思う。
また機会があれば今度はブドウ畑が青々としている時期に行き、ブドウ畑を歩いてみたい。

長い歴史を持ちながら安価で高品質なモルドバワイン。
もっと世界で人気が高まり、ヨーロッパの最貧国モルドバの確実な収入源となって、そしてモルドバの人々の生活が豊かになればいいなと思う。

 

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