Moldova 1 : ウクライナのリヴィヴからヨーロッパの最貧国、モルドバへ。

モルドバ(Moldova)

首都:キシナウ / キシニョフ (Chisinau)
面積:33,843㎢
人口:3,559,500人
言語:ルーマニア語
通貨:モルドバ・レウ(MDL) 1MDL=6.58円(2018年11月現在)
1人あたりGDP:4,666USD(2013年)
(詳しくはWikipediaをどうぞ

リヴィヴから夜行バスで首都キシナウへ

リヴィヴの次に向かったのは、モルドバの首都、キシナウ。
ヨーロッパに位置しながら一番マイナーなんじゃないかと思われるこの国、なんでわざわざ・・・・という話は後にして、まずは移動に関して。

 

リヴィヴからキシナウへのバスをネットで検索し、「どうやらリヴィヴから夜行バスがあるらしい」ということはわかったのだけれど、出発時間も所要時間も不明。w
なんとなく夕方発~朝着だろうなとは思いながらもいきなりバスターミナルへ行くのは不安だったので、前日に一度バスターミナルへ行って確認した。
旧市街からバスターミナルへは3Aのバス1本で行ける。このバスかなり混雑してるので・・・荷物があると心が折れそうになるかも。w

バスターミナルはリヴィヴの南にあるコチラ。

建物の中へ入り、チケットカウンターの横にあったインフォメーションのオバちゃんに聞くと「あっちで聞いて」と指差されたガラス張りのオフィスに入り、中にいたお姉さんに聞くと・・・
「出発は毎日17時。チケットは直接ドライバーから購入して。多分700UAHくらい」とのこと。
いや・・・ザックリしすぎ。w
(後から気付いたのだけれど、お姉さんはモルドバ行きバスを催行してる会社の人ではなかったのだと思う。オバちゃんは英語がわからないので英語が話せるお姉さんを案内してくれたのかと。)

そんななので若干の不安を抱えつつ、当日16時過ぎに路線バスでターミナルへ向かった。

再度お姉さんのところへ行き、「ごめん・・・何番のプラットフォームへ行けばいい??」と聞くと、「多分、3か4のプラットフォーム」。

・・・・大丈夫かなぁ。
見逃したらどうしよう・・・・。

バスターミナルは正面と裏どちらにもプラットフォームがあり意外に大きく、またバスの本数もなかなか多そうだった。
ロシア方面やお隣ポーランドのみならずオーストリア、ドイツ、イタリアなどEU各地へのバスがあり、陸続きにいることを実感してしまう。

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さて。
「見逃したらどうしよう」という一抹の不安を抱きながらひたすら待つも、17時になってもバスは来ない。
日は暮れてくるし寒いし・・・ますます不安になった。

17時から15分を過ぎ、ボロい車体のバスが入ってきてフロントガラスには「CHISINAU」の文字。

やっと来たー!!
念のためドライバーのオヤジに「キシナウ??キシニョフ???」と聞くと「ダー!!」とのこと。良かったーー!!
荷物を預け、バスに乗り込んだ。

 

バスが出発すると今度は車掌のオヤジが周ってきて、パスポートを出してお支払い。お値段は790UAH。
バスはこの時点ではガラガラだったのだけれど・・・
Krynytsia近くのレストランで休憩をしつつTruskavets、Stryi、Morshyn、Ivano-Frankivsk・・・と止まるごとに乗客がどんどん増え、満席になった。

 

ウクライナ―モルドバ国境に着いたのは午前2時半。
一度全員バスを降りパスポートを係員に手渡し、再度バスに乗った後で前方からみんなのパスポートが周って来たので自分の分をピックアップだった気がする。眠くて記憶があやふやだけれど・・・
ちなみに国境での停車は1時間弱あり、トイレもあった。

その後はモルドバの街に停車し・・・朝7時にOrheiに停車した後、キシナウに着いたのは朝8時過ぎだった。
到着したバスターミナルはココ。

寝不足過ぎて具合が悪くなりそうだった。w

キシナウのバスターミナルから中心部へ

キシナウに着いてまず最初に思ったのは「人種が変わった」ということ。
同じ旧ソビエトだからスラブ系だろうと思ってたのだけれど、スラブ系の人に混ざりトルコ系?の人もいる。
さらに言葉も違う。というかロシア語は当たり前に通じるけど(私はロシア語話せないけど。w)、街中の表示はルーマニア語。
なんだか不思議。
ウクライナのすぐ隣の国で、同じ旧ソビエトの国なのにね。

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ウクライナのバスターミナルから比べると淋しく見えるターミナルに降り、荷物を背負うと「タクシー?」とトルコ系の顔をしたお兄さんが声を掛けてきた。
値段交渉をして・・・値切って50MDLだったけど、これでも高いと思う・・・涙
モルドバ・レイを持ってなかったのでお兄さんに教えてもらいATMでお金を下ろしてタクシーに乗り込んだ。

ちなみにATMは出てすぐ右手のスーパー「Fidesco」の入り口にあり。

タクシーは同乗者の女性の為に一度空港へ行き、それから中心部へ。
急いでないし、むしろドライブ気分で外の景色が楽しめて嬉しい。

 

 

宿に着き、共有スペースでダラダラして・・・ベッドメイクが終わったベッドにゴロリ。
気付けば夕方になっていた。
最近こんなパターンが多い気がする。w

モルドバに行きたかった理由

ヨーロッパの最貧国、モルドバ。
そして旅人の間では「何も見どころがない」と有名なモルドバ。
それでもどうしてもモルドバに行ってみたかった。

 

1年くらい前のこと。
ある夜、お風呂を上がってダイニングへ行くといきなり伯母が聞いた。
「モルドバ行ったことある?」
(旅に出る時には毎回伯母に予定を伝えて出かけるけど、私があまりにあちこち行き過ぎて、最近はうちの家族すら何処に行ったことがあるのか把握できてない。w)

「ない。なんで?」
「今テレビでモルドバやっててさ。なんだか良さそうなところだったから。」
(そのテレビとは「世界ふれあい街歩き」だと思う)

それ以来、私の頭には「モルドバはなんだか良さそうな国」とインプットされ、またその後「世界ねこ歩き」で見たモルドバの猫たちも素敵で、モルドバは「いつか行きたい国」になった。

だからキューバからウクライナへ行くと決めた時、ウクライナの次は絶対にモルドバと決めていた。
モルドバ情報を調べても、出てくるのは「モルドバには何もない」という情報ばかりだったけれど、それでもどうしてもモルドバに行きたかった。

夕方からの散歩と夕食

たっぷり昼寝して起きると、日が傾き始めていた。
流石に外に出なきゃ!!!

市立公園へ歩いて凱旋門や政府の建物を眺め・・・

モルドバ、本当に何もないし、小国だし貧しい国だなぁと実感してしまった。
晩秋の気候がますます街を淋しく見せてるのかもしれないけれど。

 

それでもスーパーへ行くとなかなか豊かに商品は揃っていた。
ウクライナ以上に貧しく、街並みも見どころもイマイチだけれど、それでも品揃えはウクライナ並み。
こういうあたりがヨーロッパであり旧ソビエトだと思う。
モルドバもウクライナ然り、貧国ながら食は豊かな国なのだろうと想像が出来た。

さらにモルドバはお酒が豊富で眺めるのも楽しいくらい。
スーパーでも生ビールを売っており、その場でペットボトルに詰めてくれる。
またワイン生産国らしく、ワインは激安でとても豊富だった。

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自炊をする気のない私は飲み物だけ買って、宿近くのレストランへ。

こちら、名前も表示もイタリア料理店になってるけどモルドバ料理も有。

サラダと・・・

 

モルドバ料理のママリガとビーフシチューみたいなもの。

ママリガとは、トウモロコシの粉に塩と水を入れて練って、バターを加えたもの。癖もなく食べやすい。
ウクライナでも食べたし、そういえばアフリカのウガリ、シマもトウモロコシの粉だったわ。

上記2品とグラスワインで163MDL(約1000円)。

このお値段だけあってお店もオシャレだし食事も美味しかった。

 

そんな感じでモルドバ1日目が終了。
最近、移動日は移動だけで何もできないことが多い。
昔は「移動に6時間かかるなら夜行!夜行に乗れば1泊浮くし時間も有効活用できるし!!」と思ってたのだけれど・・・
それが出来なくなったのは歳かしら。

というか、夜行で寝られなくなったのはなんでだろう・・・

 

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