Ethiopia 8 : オモバレー民族巡り(1)-後悔、そして予定通りになんていかないのがエチオピア-

お腹壊さない系を自負している私ですが、ついにリーゲーになりました。
理由を考えてみたけれど、思い当たる節がありすぎて・・・w

リーゲーの話とともにお届けします。(←要らない情報)

オモバレー民族巡り 1日目の予定

アルバミンチ(Arba Minch)→コンソ(Konso)
コンソ(Konso)→トゥルミ(Turmi)

初対面!出来れば会いたくなかったアイツ

朝5時、身支度を整えパッキング。
ダナキルの時と同じくサブバッグとエーグルに必要最小限を入れた。
(結果的にはこれでも大きかったと後悔してます。サブバッグ1個で行くべきでした。)

ふとベッドの上を見ると、白いシーツの上を黒い小さな虫が歩いている。

え???
ちょっと待って。
これ、この虫ってもしかして・・・

プチっと潰すと、中から鮮血。

間違いない!!
南京虫!!

あーーー・・・ついに出会ってしまった。
出来れば逢わずに日本に帰りたかったのに・・・・

 

でも頭にハテナが浮かぶ。
いつの間に刺されたのか、どこを刺されたのかも分からない。ベッドや部屋にいたのか、私の荷物に付いていたのかも不明。
でも私、もともと慢性蕁麻疹でストレスで蕁麻疹が出る体質だから、日本にいるときは毎晩痒みとともに寝ていて・・・痒いのは慣れっこだから気づかなかったのかも?

一体・・・???

 

Wondeが5時半に迎えに来たので慌ただしく出かけてしまい、ベッドのチェックも荷物のチェックもできず、真相は闇の中。ちなみにその後何度か荷物を確認したけれど南京虫はいなかった。

レセプションが開いていなかったので、レセプションのドアの前(屋外)にバックパックを放置。一応見廻りのオヤジに頼んだけれど、本当に大丈夫??流石に外に放置は・・・怖い。w

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乗車後10分で後悔、ローカルバスの旅

Wondeと暗い道を歩き、たまたま通りかかった乗り合いバスに飛び乗った。車はトヨタのハイエース。

席に座って「これなら大丈夫」と思い始めた10分後、車はまた停車しお客さんを乗せる。

「降りて」
「え??」
「ツーリスト!1回降りて」
私のことだよね?

言われた通り一度降りると、おじいさんが乗車し、私が座ってた場所に。そして再度「座れ」と言う。2人分の席をギュウギュウに詰めて0.5人分空いたそこに座った。
悪路に加え半ケツ。お尻が落ちちゃうよーーー!!!と思いながら耐える。人はどんどん増え、右の通路にも人が椅子を置いて座る。

やばい・・・。これでコンソまで2時間、耐えられるだろうか。っていうか私、なんで車チャーターしなかったんだろう。値切って1日100USDにすれば、3日で33000円。高いけど大した額じゃないのに。日本でまた働いて稼げばいいだけなのに。

気づけば隣のおじいさんに肩を抱かれ(変な意味でなく、私が落ちないように支えてくれてた)、おじいさんに感謝しつつも自分の選択を後悔した。

空が明るくなり始め、車はコンソに向かって南下。途中でおじいさんが私の荷物を持ってくれ、私はひたすら半ケツで揺れに耐える・・・

乗客の一部が降りたタイミングでWondeと席を交換。一番後ろの座席をゲットした私はひたすら窓の外を眺め、8時前にコンソ(Konso)へ到着した。

聞いてはいたけれど、マジで?朝から?生肉を食らう


コンソに到着し、「朝食にしよう」と言われレストランへ。
「僕たちはここでraw meetを食べるんだけど・・・君はどうする?」

出たーー!!噂には聞いていた、エチオピアの生肉食!!
日本人の私は、生肉には抵抗はない。けど・・・ここエチオピアで食べるのは怖すぎる!!!

「ちょっと・・・他のものないの?」
卵があると言うので、卵とパンの朝食をお願いした。

Wondeの前に運ばれてきたのは、生肉、それもかなり大きなブロック肉とナイフ。それを自らナイフで細かく切り、スパイシーな唐辛子ダレに付けてインジェラと食べる。
私に食べて食べてと勧めるのだけれど、大丈夫かなぁ・・・
興味はあるんだけど・・・生肉は嫌いじゃないけれど・・・

恐る恐る口に入れると、臭みは皆無、変なニオイもせず明らかに新鮮な味がした。
他の席のエチオピア人達も私を見つめ、「どうだ?美味しいか?」と聞く。「うん、美味しい。すごく新鮮だね。」と答えるとニコニコして喜んでいた。

今日も明日も移動だし、どんどん田舎へ行くのに・・・大丈夫かなあ。
相変わらず胃の調子もよろしくないし。胃がちゃんと動いてないような感覚。

 

朝食を終えて外に出ると「あれ、日本人じゃない?」とWondeが指した先には、確かに日本人らしき男性2人組がいた。
「こんにちはー。日本人ですか?」
と声を掛けるとやはり日本人で、疲れてるのか参ってるのか、声を掛けられたのが不快だったのか・・・なんだか反応が良くなかった。w
これからトゥルミ(Turmi)へ向かうと私が言うと、二人はまさにTurmiへ行ってきたとのことで、Turmiからバイクで民族の集落へ行ったと言っていた。

「ヤバいっすよ。道が悪すぎて・・・」

二人の顔からその過酷さが伺えた。ちなみにこの後はKonsoから南下し、モヤレ(Moyale)国境を越えてケニアへ入るという陸路の王道ルートの予定だそうで、私はアディスに戻ってタンザニアへ飛ぼうかと思ってると「全然ルート違いますねー」と言われ、なんだかますます反応薄で、あっさり別れた。w

「ねぇ、何話してたの?何て言ってた?」
とWondeが聞くので
「Turmiから来たんだって。道が悪いしすごく大変だったって言ってた」
と答えると
「大丈夫!心配ない。だって僕には経験があるからね。」
そうかな~・・・経験があろうが道の悪さは同じだと思うんだけどな~と思いながらバス乗り場へ向かった。

運よく個人の車をゲットするも・・・計画通りになんていかないのがアフリカ

今更だけど、オモバレーの交通手段は以下の通り

① 公共のバス(白地に緑のデザインで、インドのTATA製)
② 乗り合いのミニバス(トヨタのハイエース)
③ 個人の車
④ ガバメントカー(役人さんの車)
⑤ 旅行者がチャーターした車
⑥ イスズ(いすゞのトラック。荷台もしくはフロント)

① ②は、一応町に乗り場があるけれど途中乗車可能で、定員なんてない。席にが埋まれば通路に小さいイスを置いて座り、2人分の席に3人座り、座れるところは何処でも座り、さらに立って乗る。小一時間なんて可愛いものでなく、数時間乗ることもザラ。
③~⑥はヒッチハイク。だけどこれに乗れれば超ラッキー!!バスより確実に乗り心地が良く、快適に移動ができる。(ヒッチハイクと言えど、もちろんお金はお支払い)

なんでこうなるかと言うと、一言で言ってしまえば「貧しく、車が無い」から。移動する(ローカルの)人間の数に対してバスが少なすぎるし、また個人で車を所有してる人なんてほとんどいない。
収入に対して車もガソリンも高価だから、乗せられるだけ人を乗せるし、修理に修理を重ね、ボロボロになってもまだ使う。

さて。バス乗り場近くでコーヒーを飲んでると、運よく個人の車をヒッチハイクすることに成功!!めっちゃラッキーーー!!
余裕の車内と言えど確実に悪くなる道、可愛らしい家を眺めながらウトウト・・・

 

2時間強、カイアファール(Keyafer)とトゥルミ(Turmi)への分岐のジャンクションで下ろしてもらい次の車を待つ。
車を待つのは私たちだけでなく、民族の方々も一緒。
道を通るのは車でなく牛や山羊、羊ばかり・・・

全然車が来ず、道端に寝っ転がって空と雲を眺めた。
何故か急に
「あぁ、幸せだなぁ」
と気持ちがこみ上げて、涙が出そうになった。
自分の選んだ場所に、自分の行きたい場所に、こうして来ていて、静かな場所で綺麗な空を眺めて・・・幸せだなって。

2時間待ってもトゥルミ方面へ行く車は現れず断念した私たちは、民家にお邪魔した。
チャカ(ソルガムを発酵させたおかゆの様なビールのようなもので、これがランチがわりらしい)にトライ。
味は・・・酸味があるドロドロのオートミール・・・。

子供たちと写真を撮って遊び、女性たちには髪を触られまくった。エチオピアの人達は皆さグリグリくるくる、ドレッドのような髪なので、ストレートは珍しいんだよね。

 

結局トゥルミへ行くのは諦め、ジンカ(Jinka)へ予定変更となった。
カイアファールから乗り合いのミニバスに乗り・・・

カコ(Kako)で下車しマーケットを見学して、また乗り合いミニバスに乗ってジンカへ向かった。
バスが到着した時の席の奪い合い、車に無理矢理乗りこむ姿に圧倒されてしまった・・・

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Jinkaで宿探し、そしてリーゲーの夜


ジンカ近くで車を降り、バイタクに乗り換え。
でも・・・怖い。バイク自爆事故の一件があるから、バイクが怖くてたまらない。
「お願いだからゆっくり走って」「早く着いて」と祈りながら乗り、到着した一軒の宿で部屋をみるとイマイチ。おまけに布団をめくったそこにはゴキブリ。

ゴキブリくらいどうってことはないけれど・・・なんとなく泊まる気になれなかったので次へ。たまたま見かけた看板の宿へ行くと、そこが大当たり!!

Jinka Fiker Pensionは清潔でピカピカで、蚊帳も臭くなく穴が空いてないし、オーナーもいい人で・・・申し分なしだった。マジでオススメです。
(宿情報はまた別記事で)

 

なんだかお腹の調子が良くない予感はしていたけれど、案の定のリーゲー。それでもお腹が痛いわけではなかったので、シャワーを浴び、中心部のマーケットをブラブラして・・・ムルシ族の方の写真を撮る。
ムルシの皆さんは唇にお皿をはめている姿が有名だけれど、政府が「お皿はめるのはやめなさい」と指導し禁止しているので、お皿の人はいなかった。
多分、集落まで行けばお皿入れて見せてくれるのではないかと。

 

夕暮れの中歩いて戻り、1軒目の宿のレストランで夕食・・・だったのだけれど。
1口2口食べたところでもう夕飯のスパゲッティが入らず、スプライトも入らず、胃は重たいしお腹の調子は悪いしでほとんど残して宿へ戻ったのだった・・・。

お腹壊さない系バックパッカーですが・・・今回は思い当たる節がありすぎる。
・生肉(最有力候補)
・チャカ
・疲れ
・メケレで冷えた

さて、どれでしょう。

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