Ethiopia 6 : ダナキル(3)-深夜のエルタアレ登山-

Abalaのマーケットと子供たち

朝から散歩をして子供と戯れ、さらに朝食後、Abalaのマーケットを見学しながらまたも子供たちと戯れる。
「フォト!!フォト!!!」
写真を撮って、見せて。もっともっととせがまれて。
なんだかこういうの、懐かしいなと思った。

 

世界中でケータイ電話が普及し、スマホすら当たり前になりつつある今、写真なんてそれほど珍しいものではなくなってしまった。
それこそ15年前に旅をしていた頃は、デジカメを持ってれば何処でも人気者になれて、子供のみならず大人とも、みんなで笑って遊べたのだけれど。
今はどこへ行ってもみんなスマホで写真撮ってるし、若い子たちは自撮りに勤しんでるのが日常の光景だからね・・・

みんなが便利さを手に入れるのは素晴らしいことだけれど、旅人の私にとっては「仲良くなるツール」が減ってしまったのは淋しくもある。勝手な話だけれどね。

 

遅めに出発、車は東へと進む。
Gegeya Shet’ と言う集落?でお昼ご飯を食べ、冷たいビールを飲んで・・・
車に揺られながら昼寝。だって寝ておかないと・・・

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エルタアレへの道

エルタアレへの道は、「悪路」だと聞いていた。マッサージだとかジャンピングだとかポップコーンみたいだとか・・・

途中までは舗装路、舗装路を外れ土の道になり、砂の道になり・・・
風も吹くし轍も消えるし「よく迷子にならずに運転できるなぁ・・・」と感心してしまった。

さらに岩が増え、固まった溶岩になり、もう後はまさにポップコーンになった気分。w
そんな悪路をひたすら進み、夕方、ベースキャンプへ到着。

ラクダの写真を撮ったり、登山に備えて準備をしたりして、夕食。なんだか食べてばかりだけれど。w

 

このベースキャンプからエルタアレ山頂までは、約3時間のトレッキング。
「すごくハード!!」という程でもなく、普通の人なら登れるレベルだとは思うけれど、体力に自信がない方や子供などなど、歩いて登れない方は「ラクダに乗って登る」というオプションがあります。
お値段は確か40USDだったような。(値段は不確かです。すみません。)
2人で1頭のラクダを借りる、みたいなことは出来ず、「距離に限らずラクダを使うなら、1人当たり40USD」。往復で乗れます。
ちなみに中国人のおばちゃん2人と、小学校低学年くらいの女の子はラクダに乗ってました。

エルタアレ登山、そして

20時半、ベースキャンプを出発。
ドライバーのマムに「一緒に行かないの?」と聞くと「See you tomorrow!」だって。w
実はマム達が氷とビールを仕入れてた事実を私たちは知っている・・・
このベースキャンプで冷えたビール飲んで待ってるんだよ。w

頭にはヘッドライト、バックパックには1.2Lの水2本。
夜でさえ熱い風が吹いて体力を奪うので、昼間は絶対に登れない道だと実感した。

 

最初は砂(火山灰)の道が続き、足を取られて歩きづらい。風が吹き、砂が舞い上がり・・・コンタクトが落ちた。涙
砂の道は、固まった溶岩へと変わり、さらに道は上りになっていく。
1時間に1回休憩を挟みながら、みんなで黙々と頂上を目指して登った。

いつの間にか咳が出るようになり、「ここからはマスク付けて!!」との指令が。火山の有毒ガスが含まれる煙が、風に乗って流れてくる。
ただでさえゼーゼーハーハ―してるのにマスク装着は苦しいけれど、有毒云々でなくとてもじゃないけどマスクなしではいられなかった。

 

実は前日、カッパドキアのような奇岩のところで、ラリベラから一緒に車に乗ったイスライリー2人と再会していた。
「エルタアレ、どうだった???」
と思わず聞くと、
「煙がすごくて・・・・少しだけね・・・」
と言っていた。

頂上はもうすぐ。さて、今日は赤いマグマが見られるのか!?!?!
火口の煙と赤い光が見える。どうだろう?見えるのかな?
崖を下り、火口へ近づく。

マグマは?
見える?
見られる??

 

煙が・・・・・。
何も見えないよーーーーーーー!!!

 

場所を変えたり、待ってみたり。
やっと見えたマグマがコレ!!!


ちっさ!!
これだけ?

 

もう一度、朝4時にトライしようということになり、火口を離れキャンプへ。
キャンプは「山頂の岩がゴロゴロしている地べたに、直にマットレスを敷いて寝る」という、恐らくここでしか出来ない貴重なキャンプだった。w
そして空は、流れ星も見える位に星が綺麗だった。
星じゃなくてマグマが見たいのに・・・・。

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エルタアレとダナキル、その後の話

朝4時に起きて再度トライするも、煙がマグマを隠しており、目にすることは出来なかった。

明るくなり始めた頃に下山を開始。
明るいところで見ると、
「えーーー??昨日こんなところ登ってたの??」
とびっくりするような景色が見られて興味深かった。

固まった溶岩流を観察するのも面白い。Haruさんが「日本に帰ったら火山の映画を見る!!」と言ってたけれど、そういう気持ちになるのも頷ける。
私は家でNational Geographicのバックナンバーを漁るつもり。w

 

太陽が昇り始めると暑くて暑くて、もうちょっと、もうちょっとと自分に言い聞かせながら歩いて、ベースキャンプ到着!

マムが「アツイアツイーーー!!」と水を掛けてくれ、マンゴージュースを飲んで・・・生き返った。
そしてそんな状態で朝食を出されても・・・喉を通らないよね。w

 

エルタアレから悪路を戻り、今度は更に東へ進みLake Afreraへ。
ここで塩湖と温泉に入れるのだけれど・・・私は傷に沁みるし痛いしで一瞬入ったのみで断念。それに気温40度近い中で40度の温泉に入っても・・・汗が噴き出すばかり。

お昼を食べて、冷たいコーラを飲んで、空港に直行するという中国人グループとバイバイをして、私たちもメケレの街へと向かう。
標高がどんどん上がり、暑かったのがウソのように肌寒くなっていく。
気温って・・・不思議。

 

メケレに着いたのは17時半頃。
お祭りでとても賑やかで大渋滞だった。
エチオピアの伝統衣装を着て髪を結った女の子たちが楽しそうに歩いていて、なんだか微笑ましい。このせいでホテルが全然無いんだけどね・・・

ETTのオフィスでWiFiに繋ぐと。
ホテル、ちゃんと予約出来てるっぽい!!
よかったーーー。これで清潔なベッドで寝られる!!疲れを癒せる!!

さらに。Yuさんの荷物もETTに届いてた!!!
良かったね~!!ホント良かった。
そして私はバンドエイドやガーゼ、更にカロリーメイトまで頂きました。
ありがとうございます。
ホントお二人にはお世話になりまして・・・。
是非日本で飲みに行きましょう♡

 

結局、エルタアレでほぼマグマは見られなかったし、ダロールも想像してた程ではなかったけれど。
それでも行ってよかったと思ってる。
でも、もう1度行くのは・・・正直イヤだなぁ。w
機会があれば(無いような気がするけど)、1泊2日でエルタアレだけ再チャレンジしようかな・・・・
そしてその時は、ラクダに乗っちゃおうかな。

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