Ethiopia 11 : オモバレー民族巡り(4)-カイアファールのマーケットからの・・・悪路で木の椅子6時間の刑-

これを書いてる今現在は、9月6日。
タンザニアのザンジバル、ヌングイで脳みそ溶けてる私です・・・

オモバレー民族巡り 4日目の予定

カイアファール(Key afer)のマーケット見学
カイアファール(Key afer)→アルバミンチ(Arba Minch)

カイアファールの朝。結局、世界から差別はなくならない

夜中1時過ぎにカイアファール(Keyafer)に着いてから探して1泊した宿は、汚くはなかったけれどジメジメしていてかび臭かった。
カーテンを動かしたら何十匹の蚊が一斉に部屋に飛び立つ程に蚊が多かったけれど・・・日本から持ってきた「ワンプッシュ」を数回プッシュして対処。(今更だけどワンプッシュ、マジで効きます。小さいけど効き目抜群なので全力でオススメです。)

南京虫がいないことを祈って寝て・・・幸いなことに南京虫の被害はナシ。
「シャワー」ということを完全に忘れてたのでこれで2日連続汚ギャル(汚ババ)決定、そんな私とは対照的に空は晴れ、庭の芝生は青々としてとてもキレイだった。

 

8時過ぎに起きて準備をして外でWondeを待つも、今日も起きてこない・・・

あのヤローーー!!

「僕はいっぱい寝るのは嫌いなんだ。時間の無駄だから」とかカッコつけてたのは何処のドイツだ!!
昨日狭いイスズの中で爆睡して席を占領してたのは誰だ!!
あんたは仕事、私はお客さんだってわかってんのか!?

 

8時半過ぎにノックをして起こして「どっか行ってきていい??」とそっけなく聞くと「僕も行く」と言うので仕方無しに連れだってコーヒー屋台へ行った。

紅茶を飲んで蒸しパンを食べて。ボーっと子供たちを眺める。
まるで三丁目の夕日の世界。w
ワーワーぎゃーぎゃー言いながら、小さい子も大きい子も一緒に喧嘩しながら車輪を転がして遊んで、私に気づくと「ユーー!フォトフォト!!」

のどかだなぁ・・・・

 

町を歩き、Wondeの友達と共にハニーワインの店へ。
アルバのマーケットでも会った綺麗な英語を話すそのお友達は、Wondeよりはるかに知識が豊富で、話していて楽しいし為になるし、聞くと色んなことを教えてくれる。

気になってた「民族の方は貧乏なのかお金はあるのか」という問題を聞くと、「実は結構金銭的には余裕がある」とのこと。
「山羊や牛、蜂蜜を売って稼いでるし、観光客からの収入もあるからね」。

 

彼は、自分の腕にはめていたバンナ族のバングルを私の腕に付け
「プレゼント。君がこの国や僕たちのことを忘れないように」と。
下心もなく・・・すごくいい人だった。
金属アレルギーの私は、バングル付けられないんだけどね・・・苦笑

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3人でアニマルマーケットを見てから中心部へ歩いていると、警察官とバンナ族の方が揉めていた。
「マーケットの中で売ると、政府に税金を払わなきゃいけないけど、外で売れば税金がかからないからね。でも違法なんだ。」

なるほどね~

彼は警官とバンナの男性の中に入り、バンナ語で話す。
「警官はバンナ語が話せないから。通訳だよ。」とWonde。
へぇ~と思いながら見てた次の瞬間。

彼はバンナ男性の顔を平手打ち!!

そこまでしなくてもいいだろうと思い、気持ちが暗くなった。

 

 

オモバレーでは町の中で普通に各民族の方を見かけるし、彼らも食堂でビールを飲んだり、買い物をしてたり・・・とそれが特別でない日常のありふれた光景なのだけれど、一方で、立場的には弱い部分があったり、見下されているのかなと、と思うことがあった。

 

前日、オモラテでもそうだった。

Wondeやイスズのドライバーさんやその友達や・・・エチオピア人男性が5~6人一緒にビールを飲んでたところに、ダサネチ族の貧しそうな男性がやってきた。(私は少し離れたところでウトウトしていた)
一目見て彼が乞食だとわかったし、また彼が軽度の障がいを抱えてることにも気が付いた。彼の指は両手とも曲がっていて、モノを持つのが大変そうだったから。

そのダサネチ男性は、手に持った硬貨をジャラジャラと鳴らし何か言っていた。「お金をください」と言ってるのだろうと想像した。
そして皆は・・・その男性を笑いものにした。

Wondeは男性の手の中の硬貨を奪い、嘲笑いながら1個ずつ手に戻した。
他の男性は手の中の硬貨に、ビールの王冠を追加し「ほら、1個増えたよ」と哂った。
皆で笑って、最後に誰かが1Bだけ追加して追い払った。

 

気分が悪かった。
でも、何もできなくてそんな自分にもうんざりした。

結局、どこの世界にも差別は存在するし、人と人には上下が生まれてしまう。
人は、悲しいかな自分より弱い人を見下すことで、自分が上にいるような気分になり、優越感に浸る。
優越感なんて、偽物の気分の良さなのに。
人に上も下も存在しないのに。

 

だから世界から差別はなくならない。
私自身も気を付けてはいるけれど、多分、無意識に差別をしているのだと思う。
日本人は「無自覚な差別主義者」がとても多いし、私はその「日本人」の1人だし。

ただ、私は、差別や人を嘲笑うことはしない努力はしてる。故意にしないよう気をつけているつもり。

 

オモラテの一件は、ますますWondeに対するイライラを増大させたのだった。
自分はフェアでクリーンでリベラルな人間だという発言をしていたから、余計に腹が立ったのだった。

カイアファールのマーケット。そして自制心完全崩壊、ガイドに日本語で悪態を付く

宿の荷物をピックアップしてから、メインのマーケットを見て回った。
正直、私には民族の違いがわかりません・・・苦笑
ハマル族の女性はわかるけれど、それ以外は・・・見分けがつかない。

マーケットでお土産を売ってたWondeの知り合いに両替を頼んだ。私のなけなしのドルをブルへ両替してもらい、帰りの交通費を確保した。

「良かったね~」と言うWonde。
全然良くない。だってドル、使いたくなかったから。

さらにそのお土産屋で「このバングル買いたいんだけど、払って。ガイド代から引いてね」と。

もちろん引くけど。引きますけどっ!!
でも・・・こんなことでイライラする私がおかしいですか??

 

チャカの居酒屋を見学して、また歩く。
他のツーリストを見かけると見境なく声を掛け、明日○○へ行かないかと勧誘するその姿にもうんざり・・・

先ほどの友達と合流し、
「どうする?もうちょっと見る?アルバミンチへ向かう?」
と友達が聞くので、
「そろそろアルバミンチへ向かうよ」
と私が言うと友達は
「その方が良いと思う。また車見つけるの大変になるし、アルバミンチに着くのが遅くなるから」
とお友達。それを聞いたWondeは
「そうそう。だから昨日トゥルミでもジンカでもなく、わざわざ深夜にカイアファールで宿を探して泊まったんだよ。」

はぁぁぁ????
アンタ何言ってるの??

そして私は自制心が完全崩壊。
「はぁ?ジンカに泊まろう、キレイな宿もあるし、ATMもあるからって自分が言ったんじゃん?何言ってんの?
ファランジは、私はATMじゃないとかカッコつけて言っちゃって、私のお金アテにして、自分のお金が足らないってわかっていながら出発してるのは誰?しかもそれを黙ってて!!」
日本語で悪態を吐いた。
もうイライラは止まらない・・・

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修行、いや、むしろ拷問。木の椅子で悪路6時間の刑

幹線道路沿いで車を待ってた私たちの前に、1台のバスが通りかかった。
声を掛けて止め、乗り込むと既に満員。それでも奥へ進み、通路に木の椅子を置いて座った。

インドのTATA製のバスは、そもそも車内が狭い上に日本のバスのような乗り心地の良さは皆無。加えて車体は痛みボロボロ。
そんなバスに木で拵えたイスを置いて座れば・・・道のデコボコが直にお尻に伝わり、肉厚のお尻も次第に痛み出した。

あれ???初日に来るとき・・・こんなに道悪かったっけ??と思いながら、バスに揺られ、そんな状況でもウトウト。
Wondeは私の前でフェイスブックに没頭。

そして検問で一度降りれば、私は「ファランジファランジ!!金くれ!!」と子供たちに彼まれ、イライラはますます加速していく・・・

 

4時間近くかかってKonsoに着いた時は、私はすでにボロボロで、バスから降りると足元がフラついた。w
30分休憩だと言うのでお茶を飲んでピーナッツを食べた。
「僕も食べていい?」
はいはい、つまりお茶もピーナッツもご馳走しろと?
「どうぞ」
と言いながらまたも腹が立つ。
お茶1杯3B、ピーナッツ1袋5Bで、1人分はたったの32円だけど・・・金額の問題じゃない。

ニャラ(エチオピアのタバコ)を吸って、一息吐いて・・・また気が重く気が遠くなりながらバスに戻った。

 

もう、修行どころじゃなく拷問だよ・・・

ただただ感謝!席を譲ってくれた優しいエチオピア人、そしてWondeとの冷たい別れ

スマホの「maps.me」を見て、あと1時間くらいかなぁ・・・と思いながら、流石に疲れて座ってられず、立ったり座ったりしていた時。
どこかで乗客が降りてバスが止まったタイミングで、1人のエチオピア男性が席を譲ってくれるという。

ほんとに???ほんとーーーにいいの????
ありがとうーーー(号泣)
ありがとうございますーーーー!!

ありがたく座らせて頂き、バスの座席のクッションの有難味を痛感しながらウトウト。
目が覚めると日が傾き始めていて、あと30分くらいで着くだろうかと思っていると、バスが何故かUターン・・・

道を間違えるはずはないし・・・なんで・・・????

停車したバスを降りて見ると、タイヤがパンクしていた。
そうか・・・

みんなで降りて修理を待った。

 

バナナやマンゴー売りの女の子たち(中学生くらい?)が乗客に群がる。
バナナ、少しだけで良かったのに1籠でしか買えず、13本入り10ブル(40円)で私もお買い上げ。

そして皆が一通り買い物をした後は、女の子たちが私に群がり、
「ファランジ、バナナ買え。マンゴー買え」
「ファランジ化粧品くれ」
「ファランジ、金くれ」
とにかく絡む絡む!!
めちゃくちゃうざい。かわいらし絡み方でなく、いじめてるような絡み方。
からかってふざけて笑ってる。

何言ってんのかわからないし、もういい加減にして!!

と思いながらWondeを見れば、Wondeは乗客の女の子と話して連絡先を交換してるし・・・・

イライラ最高潮!!!

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修理を終えたバスに乗り、アルバミンチに着いたのは18時過ぎだった。
幸いなことに無くなっていなかった荷物をピックアップして別の宿へ移り、荷物を置いてからATMへ行き、お金を下ろした。
しっかり引いた分をWondeに渡すと
「ドルの方が良いんだけど・・・」

ふざけんなーーー!!!
どの口が言っとるんじゃボケーーー!!

「ドル無いから無理。」
冷たく言い放ちブルを渡した。

「この後どうする?どこかでコーラでも・・・」
「行かない。どうもありがとう。さようなら。」
「え??この後どこへ行くの?」
「1人で歩いて、1人でお茶飲んで1人でご飯食べて、宿で寝る。」
「じゃあフェイスブックとか、メッセンジャーとかメールアドレスとか教えて?」
「ヤダ。フェイスブックもメッセンジャーも時間の無駄だし個人情報は大事だから辞めた。」
(ウソ含む。全く使ってないけど、一応アカウントはある。教えたらウザいくらいにメッセージ来るのが目に見えてる・・・)
「ねぇ、昨日から何を怒ってるの?何がいけなかったか教えて?」
余計に腹が立つ。
「一人になりたい。疲れてる。さようなら。」

振り切って1人で歩いた。

Wondeに興味のある方、ガイドをお願いしたいという方へ:
残念ながらE-mailは拒否したためわかりませんが、携帯番号はわかるので、コメントを頂ければ電話番号をお教えします。
本人は「ぜひ色んな人に推薦してくれ!!」と言ってたので・・・。
何があっても自己責任でお願いいたします。

 

1人で町を歩き、宿に戻って1人でご飯を食べてビールを飲んだらやさぐれた心も大分落ち着き、流石に大人げなかったかなぁとか、悪いことしちゃったかなぁとかちょっとだけ反省した。w
でもいいよ、お金はちゃんと払ったんだし、と自分を慰めて・・・

 

この日泊まった宿は、オーナーがめちゃくちゃいい人で、部屋も申し分なく、疲れた体にも心にも優しかった。
1階のレストランの食事もなかなか美味しかった。

 

やっぱり疲れてると自分の心に余裕がなくなるし、余計にイライラするよね!
え?私だけ??

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