Cuba 7 : トリニダーからショートトリップ!ロス・インヘニオス渓谷とトリニダーのハニーワイン

観光列車でのんびり!のはずが・・・

トリニダーは、ロス・インヘニオス渓谷と共に1988年に世界遺産登録されている。
このロス・インヘニオス渓谷のマナカ・イスナガ(Manaca Iznaga)とFNTAへは観光列車が走っており、のんびりショートトリップが可能。

なのだけれど。

 

朝、お家でお母さんの朝食を食べ、天気の良い街をのんびり駅へ歩いた。
駅へ近づくとオジサンが「駅行くの??駅はあっちだよ」と教えてくれ、なんだか嬉しくなってしまった。

ウキウキしながら、「廃線?」と思いたくなるような線路とプラットフォームを眺めながら駅舎へ入ると、ホワイトボードに列車の時刻が書いてあり、

「あと20分くらいか」
と話していたところ

「今日は電車は無い」
とキューバ人の女性が拙い英語で言った。

「え???なんで????」
「電車が壊れてて、今日は動かない。明日は動くかもしれない。わからない。」

マジか・・・・・。

電車に乗ることが目的の一つだったのに・・・・。
電車、乗りたかったのに。涙

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「タクシーで行ける。タクシーは1人15CUC。」
電車と全く同じ値段なので悩むこともなく即決すると、その女性がタクシーを呼んでくれ、タクシーはすぐにやってきた。

あぁ・・・電車乗りたかった。けど仕方ない。

またもレトロなクラシックカーに乗り込み、マナカ・イスナガへ向けて出発した。
途中、周辺の景色が見渡せるところで停車し小休憩。
何処までも続く青い空と木々の緑がとてもキレイだった。

マナカ・イスナガの塔とサトウキビジュース

ビニャーレス渓谷やトリニダー、そしてマナカ・イスナガへ移動して思ったのは、「キューバは道がしっかりしている」ということ。
アフリカの国々は道路の舗装がよろしくなかったり、メンテナンスがされてない国が多かったけれど、キューバでは「路が悪い」と感じることがない。
これは国の指導者が賢く、しっかりしているということ。こういう国は、これから発展していくポテンシャルを持ってると思う。

 

マナカ・イスナガに到着し、小さな小さな駅を横目に見つつと塔へ向かって歩く。
左右には名産の刺繍を売る露店が並ぶ。
青い空、緑の木々にこの白い布が良く映えとてもキレイだった。

テーブルクロスは確かにきれいだけれど、日本に持って帰って我が家の食卓に置いても・・・映えない。w
それこそ「黒電話の下に敷かれている昭和の香りがするレース」になってしまうことが目に見えてる・・・。残念
南国のオープンテラスのカフェだったら素敵なんだけどね~~

お断りしつつ塔へと歩く。

 

入場料を払い、ひたすら階段を上る。
旅をしてると階段を上ることばかり。w

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一番上にたどり着くと、絶景!!

高い建物が無い、開発されてないって、素敵。
今通ってきた布が並ぶ道がとてもキレイ。

こんな綺麗な景色で、こんな綺麗な道だけれど・・・・。

この塔は「脱走する奴隷を見張る塔」だったと考えると複雑な気持ちになった。

 

キューバにやってきたスペイン人たちは、この地に住んでいた先住民たちをサトウキビ農園や砂糖工場などの労働で酷使し全滅させ、さらにアフリカから奴隷を連れてきて、働かせていた。
「いなくなっちゃったなら、他から持って来ればいい」なんて感覚はとんでもないと思う・・・
「人」ではなく単なる労働力、つまり「モノ」だったということなんだろうね。

つい半月前まで、私はそのアフリカにいた。
今は美しいザンジバルも、奴隷貿易で発展した島だ。
そこからキューバに連れてこられ、無理矢理働かされ、過酷すぎる労働から逃げ出したくても、この塔から監視され・・・

 

行き場のない怒りや無力感が込み上げる。
綺麗な場所だからこそ、余計に悲しくなった。

FNTAの工場跡と焼き物工房

車でFNTAへ。
かつての製糖工場の跡地がひっそりと建っており、人形が置かれてたりカラフルに塗られてる部分もあったりして可愛らしくもある一方、やはりここも奴隷たちが酷使されてた場所かと思うと、朽ち果てた工場が余計に悲しく見えた。

工場を一通り見て回り、偽物の蒸気機関車の写真を撮って終了。
そしてこれでおしまいかとおもいきや、ドライバーさんはトリニダーの町はずれにある焼き物工房へと連れてってくれた。

 

工房は素焼きに着色した可愛らしい焼き物が並んでいたけれど、買いたいと思えるものもなく、また荷物を増やすわけにもいかずお断り。

ここで一番惹かれたのは、古いふるーいT型フォード!

流石にもう動かないらしいけれど、これが残ってるキューバ。流石です。

お支払いをして「歩いて帰るからいいよ」とバイバイしてブラブラ。
Coperiaでアイスを食べ(1CUC)、スーパーで水を買ってお家へ帰宅。

そして昼寝・・・・
だって暑いんだもん。w

キューバのハニーワインとロブスター

日が傾き始めたころ、再度外へ。
この日は、M君と過ごす最後の日。
「早かったね~あっという間だった」と話しながらせっかくなのでLa Canchanchar(カンチャンチャラ)へ。

カンチャンチャラは、アグラルデンテというラム酒のようなサトウキビの蒸留酒に水と蜂蜜、レモンを加えたトリニダーの伝統的なカクテルとのこと。

1杯3CUCのカンチャンチャラ、素焼きのカップが可愛らしく、味は爽やかで飲みやすかった。
エチオピアで散々ハニーワインを飲んできた私だけれど・・・こっちの方が洗練されてて美味しかった。w

建物も素敵だし演奏もあり雰囲気も良く・・・素敵な場所だった。

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さらにカフェでお茶してのんびりして、混んできたところで外へ。
どこで夕食を食べようか悩み、最終的には綺麗なビストロの屋上席で夕陽を見ながらディナー。

折角なのでキューバと言えば!のロブスターを。
美味しかったし、お店も店員さんも素敵なレストランだった。

 

この店に限った話でなく・・・

キューバでは人を嫌だと感じることがほとんどない。
これってすごいことだと思う。

 

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