Cuba 6 : キューバのWiFi事情とお金について

キューバでWiFiを使う

世界中でWiFiが使えるようになった今、自分のスマホがあればどの国に行っても日本にいる家族や友達と連絡が取れるようになった。
日本のニュースを読むことも、調べものもできるし、旅に必要な予約だって出来る。
かつてのようにインターネットカフェを探す必要はなくなった。

 

キューバも例外ではないのだけれど、それでもキューバのWiFi事情はちょっと他とは違う。
(今は少しずつ変わってきてるようではあるけれど)

「どこでも」「簡単に」「当たり前に」WiFiは無い。

決められた場所で、WiFiが使える場所で、カードを買って遅いWiFiを使うのがキューバ流。

 

たまにはスマホがない旅も面白い。
たまにはWiFiがなく、ネットが使えない世界っていうのも面白いもの。気づけることは沢山あるから。

それでも・・・そう思っても、WiFiが必要だったりするんです。w

WiFiが使える場所

キューバ国内でWiFiが使える場所は以下の通り

・WiFiが使える公園
・高級ホテル
・一部のカサやレストラン
・一部の空港など

まず、公園は全ての公園で使えるわけではなく、「WiFiが使える公園」でのみ使用可能。
街を歩いているとやたら人が多くみんながスマホを持ってる公園があるので、それが目印。
さらにmaps.meをよくよく見ると、公園にうすーく「WiFi」と書いてあるので、その場合も使用可能。

以前は公園と高級ホテルのみだったようだけれど、2018年10月現在、一部のカサやレストランでも使えるようだった。
こればかりはその場で聞いてみないとわからないけれど、旅行者がWiFiを求めてるのはみんな知ってるので、レストランもカサも客引きが「WiFi使えるよ!!!」というのを殺し文句に誘ってくるはず。

また空港は、ハバナのホセ・マルティ空港しか行ってないので他の空港は不明。

WiFiカードを購入する

WiFiが使える場所を見つけても、WiFiカードが無いと使えないのがキューバ。
このWiFiカードはETECSAというキューバの電話会社や大きなホテルで購入可能。お値段は1枚1CUCで、1時間使用可能。
道端で売ってることもあるけれど、その場合は少し高くなる。

カードはこんなカード。

ETECSAは、いつも恐ろしく混んでいるので出来れば避けたい場所だったりする・・・
ホテルを探して買った方が良いかも。

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ちなみにETECSAでは頼めばプリントアウトをしてくれるそうなので、ビアスールを予約したもののプリントしてない場合はここへ行けば確実に印刷可能。すんごい並ぶけどね・・・

WiFiの使い方

WiFiカードを入手したら、WiFiが使える場所へGo!

「ETECSA Wi-Fi」というWiFiを選択するとログイン画面が表示される。
スペイン語だけでなく英語版もあるのでご心配なく。

購入したカードの裏側のスクラッチ部分を削り、IDとパスワードを入力すればめでたくWiFiが使えるのだけれど・・・

残念ながら場所によっては遅くて使い物にならないこともある。

ちなみにカードは有効期限内であれば使えるので、連続使用でなくてもOKな上、スマホで使った後一度ログアウトし、その後PCで使うことも可能。
1点注意は、このカードのスクラッチ部分、めちゃくちゃ削りづらいの!!!
ムキになって削った私は、紙まで削り使い物にならなくなったので・・・お気を付けください。

WiFiが限られてるキューバで思う

キューバ滞在中、2~3回(日)だけWiFiを使った。
次の旅程の為の確認や予約をしたかったから。
(その割には宿の予約をしようにも規制が掛かっており、BookingもAgodaも見る分には見られるけれど予約は出来ず、仕方なく日本にいる伯母にLINEで連絡して代わりに予約をしてもらった)
少しだけブログもアップした。

限られた時間、限られた場所でどうしても使わなければならない理由なんて他にはなかったし、いつものように「なんとなく使う」ということはなかった。

それでも全然困らなかった。
そして何より、いつもより時間がいっぱいになった。

 

いかに時間を無駄にしているか・・・ということに気が付いた。
それは日本にいる時でなく、旅行中でさえも。

宿にWiFiがあると、なんとなくニュースを読んだり誰かのブログを読んだり友達とLINEしたり・・・・“なんとなく”WiFiで時間を使ってしまうのだけれど、こうして使えない状況になると、本を読んだり街を歩いたり誰かと話したり、もっと有意義に時間を使えるんだということを改めて実感した。
それこそバスにWiFiがあれば、外の景色を眺めることよりスマホの画面を眺めてしまう自分がいたりして。
勿体ないし無駄だなって。
スマホの画面ばかり見てるなら、旅をする意味なんてないと思う。

 

残念ながら私はスペイン語が出来ないので、実際のキューバの方々のWiFi事情ネット事情は分からないけれど(ちなみにみんなスマホは持ってた)、キューバの方々のネット事情が旅人と同じなのだとしたら、キューバの人達は日本人以上に時間があるということで、それはとても素敵なことだと思う。

もちろん不便もある。
けれどスマホに嚙り付く時間以上に、実際に友達や家族、恋人と会って顔を見て話して、踊って、触れて・・・そういう時間が充実してるということは、幸せで素敵なことだ。そして今よりもっと人との距離が近くなり幸せになれると思う。
本来人間ってそういうものだから。

 

キューバの2種類のお金について

キューバ編の一番最初で触れたけれど、キューバにはCUCとCUPという2種類のお金がある。

CUCは「クック」や「チャビート」と呼び、これは主に私たち外国人が使う兌換ペソ。
ATMで出てくるのも、外貨から両替して出されるのもこのCUC。

カサやホテル、ビアスール、タクシー、レストラン、カフェ・・・そういった場所の支払いはCUC。

もちろん外国人専用のお金ではなく、キューバの人達も使う。
電化製品など高級品を買うときや、スーパーなどはCUCでの支払い。
スーパーへ行くと牛乳は1Lで2CUC、水は500mlで1CUCと、むしろ日本より高いくらいで・・・だから5CUCとか3CUCというカサの朝食の値段は決して高くない。

 

一方CUPは「クープ」「ペソクバーノ」と呼ばれ、主にキューバの方々が使うお金。
道端のサンドイッチ屋さんやピザ屋さん、食堂、ローカルの路線バスなどはCUPでの支払いとなる。

なのでCUCとCUPは相互両替が可能となっている。
両替は街中のCADECAという両替所や銀行で出来るし、CUP表示でもCUCで支払い出来ることがほとんど。
外国人であってもCUPを使うことは違法でなく問題もない。

 

問題もないのだけれど・・・
それでもやはり色々考えてしまい、心が痛む。

CUC表示のレストランへ行くと、サラダが3CUC、ピザが5CUC、グリルチキンにスープと野菜、ご飯のランチセットで10CUCなどの値段で、日本と比べれば安いけれど、ビックリするほど安い値段ではない。

そしてCUP表示お店へ行くと・・・直径20センチ弱のピザが1枚50円、コーヒーは4.3円、チーズとハムのサンドイッチは60円なんていう値段だったりする。

もちろん同じ“ピザ”でも見た目や質は全く違うし相応なのだけれど、私としては50円のピザで一向に構わなかったりするわけ。

 

構わないけれど、毎日CUPを使って旅するのは、キューバで生活していない私がCUPのうまみだけ享受するのは、キューバの方たちに申し訳ない気持ちになってくるのだ。

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キューバは社会主義国。
農園で聞いたように、先祖の土地もキューバ革命以降は政府の土地となり、作った農作物は政府の農作物となる。
国民は国からお給料をもらうわけだけれど、一説ではキューバの平均月収は3000円とか・・・・。
キューバでは医療費や教育費はタダだし、いまでも配給というシステムがあり生活必需品は配給で賄えるので、資本主義国で生きている私たちの月収と彼らの月収を、同じに語ることも比べることも出来ない。
それでも決してお金持ちでなく、モノが豊かなわけでなく、言ってしまえばほとんどの人が私たちより貧しく暮らしているのは確かだと思う。
キューバの人達はみんな明るいから気づきにくいけれど、間違いない。

 

CUPというお金は、そんなキューバの人達の生活の為のお金で、キューバというシステムにいるからこそ使えるお金。

キューバというシステムの外で生き働いてお金を稼ぎ、キューバに貢献していない私が、なんのためらいもなくCUPを使うのは違うのではないだろうか?
CUPのお店だと安いって浮かれて旅をするのは間違ってるのではないだろうか?

大きな産業もなく、外貨の獲得源や国としての収入源も少ない中での観光客は、貴重なお金を落とす存在なわけで、私一人がCUCのみ使ったところでたかがしれてる額だけれどそれでも多少なりともキューバに貢献した方がいいのではないだろうか?

でも実際、私がレストランで払うCUCは、実際どれだけレストランの収入になり、働いてるスタッフの収入になるの?

 

なんだかそんなことを考えると、どうしていいかわからなくなり頭がパンクしそうになる。
私には、考えずにはいられない。

 

CUCとCUPの使い分け、使う比率、量・・・
どうしたらいいんだろう。

 

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