Cuba 10 : 再びのハバナ、そして空港へ行くも・・・フライトが無い???

再びのハバナへ

ハバナを出る時、アイリスさんに「○日の夜に戻ってくるから」と伝えてあったので、22時過ぎてお家をノックすると
「おかえり~!!トリニダー!良かったでしょ??」
と明るい笑顔で迎えてくれた。

カサ、いいなぁとしみじみと思う。

 

翌朝は荷物を整理して、今後もう要らないだろう物を処分して・・・遅くなってから出かけようとすると
「ご飯食べる?タダでいいから」
と、アイリスさんが自分の為に用意してた朝食を分けてくれた。

なんか・・・あったかい。

 

目的もなく、ひたすら旧市街をブラブラ歩いた。

CUP払いの安いコーヒーを飲んでから、海沿いのマレコン通りを歩くと、防波堤に座りのんびりするキューバの人達の姿があり、なんだかほのぼのとした気持ちになった。

 

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なんとなくお土産屋さんへ入ったけれど、欲しいものが何もなく、値段を見ればうんざりして、また気持ちが黒くグルグルし始めたので早々に退散。

私のような奴は、キューバを「旅行する」(旅ではなく、旅行)ことは無理なのかもしれない・・・いや、旅行と割り切れば楽しめるのかな?

 

猫を見て、犬を見て、ブラブラして・・・気づけば午後。
公園でサンドイッチを食べたりしながら・・・・

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アイリスさんの家に戻り着替え、荷物を背負う。
「どうもありがとう。またね!!」
とバイバイしてタクシーで空港へ向かった。

 

え???フライトが見つからない!!!

タクシーで空港へ着き、カウンターを探すべく液晶画面を見るも、フライトが見つからない。

あれ??おかしいな~

場所を移動し、再度見るもやはり無い。

 

マ・・・マジで??
なんで?
私、飛行機間違えて買っちゃった?
ハバナじゃなくバハマ発の航空券買ったとか??
いや、そんなはずはないけど・・・

若干の焦りを感じながらiPhoneでE-チケットを見るも、フライトは間違いなく「ハバナ」と書いてあった。

 

インフォメーションカウンターへ行き、
「フライトが見つからないんだけど・・・」
と聞くと
「どこの航空会社?」
「Euro wings」
「ここじゃなくて、第2ターミナルよ。」

マジっすか・・・・。

ハバナのホセ・マルティ空港にターミナルが3つあるのは知ってた。
調べた時に、国際線は第3ターミナルと書いてあったし、Eurowingsのe-チケットにもターミナル表記が無かったから、第3だと思いこんでいた。
ところがまさかの第2ターミナルとはっ!!

「どうしたらいい?」
「タクシーで行けるわよ。」
「値段は?」
「私にはわからない。」
「バスは?バス無いの?」
「あるけど、CUP払いだから・・・CUP持ってるの?」
「持ってる持ってる。バス、何処から出てるの?」
「1階の到着ロビーから」

恐らくタクシーに乗れるだろうくらいは現金を持っていたけれど、全て使ってしまうのは怖くもあり、おまけにターミナル間の移動でタクシーなんてバカらしいと思ったのもあり、仕方なくバスで移動することにした。
時間もあったから。

 

1階へ降りてバスの表示を探すもそんな表示は何処にもなく、警察官のお兄さんに
「Hola Buenas tardes.Donde esta autobus conection? Yo quiero irr terminal dos….」(こんにちは、コネクションバスはどこですか?第2ターミナルに行きたいんだけど・・・)

と聞くと、
「あっちだよ」
と教えてくれたものの、お兄さんが指を差した先には「何も」ない。w

ポカンとしてると近くにいたオヤジが、
「あそこにバイクが止まってるだろ?あの先だ。」
「次は?バスいつ来るの?」
「20~30分」
と教えてくれたのでお礼を言って歩いたけれど、やっぱり何もない・・・・。

うーーーん・・・・何もないけれど。w
流石にバスが来ればわかるだろうから。ここで待ってればいいか。
諦めて突っ立ってバスを待つことにした。

「同士」に出会う。お相手はペルー人。

バス来ないかなーと道を眺めながら立っていると、
「Hello」
と背後から英語で声を掛けられた。
明らかに旅行者、スーツケースを持った若い女の子。欧米人ではない気がするけど・・・どこだろう?メキシコとか??

「Hello」
と返すと、
「あなたもバス待ってるの?第2ターミナルへ行くの???」
「そうなんだけど・・・」
「バスはここから出るの?」
「それが・・・。さっき聞いたらこの辺だって言われたんだけど、イマイチよくわからないんだよね。」
「私もこの辺だって言われたんだけど・・・・」
二人で笑ってしまう。だって「バス停」らしき目印は何もないから。

 

彼女の名前はジャネイラ、ペルー人。
ビックリするほど綺麗な英語を話していて、そんな彼女にビックリしてしまった。

 

ペルー人ということは母語はスペイン語なわけで・・・彼女がスペイン語でもう一度通りすがりの人に聞くと、バス乗り場は私たちの5m先のベンチとのことだった。
そう言われてみるとベンチ、あるね・・・。

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一向に来ないバスを待ちながらあれこれ話した。
ジャネイラはリマ出身。メキシコのスパでレセプショニストとして1年働いていたそう。
航空券が安かったからキューバ経由にしただけで、それこそ第3ターミナルから第2ターミナルへの移動が今回のキューバの全てで、これから私と同じEurowingsに乗り、同じくドイツのケルンへ行くとのこと。
ケルンに友達がいるのでそこで5日位過ごし、その後はヨーロッパを旅すると言っていた。

「まさかターミナルが違うなんて思ってなかったし、私、キューバのお金も無くて。知らない人にバス代の1CUPだけ恵んでもらった。」
そりゃそうだよね・・・。

 

バスがなかなかやってこないのでジャネイラがタクシーの値段を聞くと「1人5CUC」だと言う。
ぼったくりすぎ!!

時間を気にしながら待っていると、ジャネイラが
「飛行機が2時間も遅れるのにチェックインの時間は同じだなんてひどすぎるよね!!」
「え???マジで???」
「え?知らないの?今朝メールが来て、ディレイだって」

・・・・・。
恐らくメールは来てるだろうけど、だってキューバ、ほとんどネット使えないんだもん。

 

私と同じように間違って第3ターミナルに来たポーランド人ご夫婦もやってきて、更にバスを待ち、結局バスがやってきたのは私が待ち始めてから1時間近く経った頃だった。

大混雑のコネクションバス、何もないターミナル・・・

やっとバスがやってきたと喜んで近寄ると、バスはビックリするほどの大混雑。

え?これ?私たち4人、荷物も一緒にこれに乗れる???

でも乗らないわけにいかない。

無理矢理乗り込み、荷物を支えてひたすら耐えるも、辛い・・・・
おまけに予想外に停留所があり、その度に人が出入りするので更につらい・・・
エアコンなんて効いてないし、人の熱気とキューバの気温で汗が噴き出る。

 

第2ターミナルに着いた時は汗だくだった。

ジャネイラとチェックインをしたものの、あまりに時間がありすぎるし中に入っても何もないだろうと想像したので、外のカフェ(カフェというか売店?キオスク?全然オシャレじゃない)で飲み物を買ってアレコレ話した。
ペルーの話や私の旅の話。
ジャネイラに見せてもらったペルーのパスポートはスタンプのページにマチュピチュやアレキパ、クスコなどがプリントされていて素敵だった。
日本のパスポートは・・・シンプルすぎる。

 

ペルー。
私がペルーに行ったのなんて、それこそ13年も前のことで。
必死にスペイン語を使って旅をして、そしてペルーはペルーで・・・
失礼な言い方かもしれないけれど、ペルーの人がこうして海外を旅するなんて、そこからは想像が出来ない場所だった。

世界は確実に変わってる。

 

雨も降ってきたし、諦めて入国審査を済ませ中へ入るも、案の定待合スペースは狭く人が溢れてるし、売店もカフェも申し訳程度だし、うんざりしながらひたすら待つ。
WiFiはカードを買わないとだし、カード買っても遅いし、喫煙所は無いし、お腹空いたけど現金持ってないし、カード使えないし・・・・涙

 

結局、飛行機は3時間遅れで離陸。
スナック付きのチケットで良かったと心底思った。
これで通常の「食事なしスナック無し」だったら(LCCなので)、ひもじくて飢えてただろう・・・

 

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